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「愛の砂丘」 

2019年03月28日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1953年/日本〕湘南の辻堂駅の近くに、相沢聴一(滝沢修)と、歩(高島忠夫)父子が、引っ越してくる。聴一は体が弱く、生活は、サラリーマンの歩の稼ぎに頼っている。一方、近所で暮らす田島家は、主の要と、妻の秋子、年頃の娘・薫(島崎雪子)、就職活動真っ最中の息子・要一郎(和田孝)の4人家族。ある日、秋子に会った聴一は驚く。2人は28年前、恋人同士で、結婚の日取りまで決まっていたのに、聴一の実家が破産したせいで、泣く泣く別れた経緯があるのだ。歩と薫は、いつしか親しくなり、結婚を夢見るようになる。秋子は、かつて自分が味わった、辛い思いを子どもたちにさせたくないと願い、2人の恋愛を喜ぶ。聴一も、大変に喜んだが、体の弱い自分がいては、息子たちの邪魔になってしまう。何とか2人を結ばせてやりたいと考えた聴一は・・・。二重の意味で、素晴らしい作品だった。一つは映画として。それから、私個人として。まずは、映画。心安らかな気持ちになる。登場人物全員がいい人で、人を傷つけたり、嫌な気持ちにさせたりする人がいない。互いが互いを思いやり、みんなが親切で、優しい。私は「綺麗事」など嫌いだけど、これは「綺麗事」ではなく、「綺麗」。だから感動する。近所に引っ越してきた事がきっかけで、知り合い、愛し合うようになった歩と薫。けれど、歩の家は、決して裕福とは言えず、しかも病身の父がいる。一方、薫の家の生活向きは、豊かそうで、さらに、エリートとの見合い話が何件もあるらしい。この、一見、不釣り合いな二人の恋愛は、描き方によっては、いくらでもドロドロしたものにできるだろう。でも、そうはならない。薫が母・秋子に、歩との事を打ち明ける場面が大好き。母は反対するどころか、それはそれは嬉しそうに娘の話しを聞く。あぁ、なんて聡明な母なんだ。薫の弟・要一郎。彼は、就職のことで頭がいっぱいだ。ちょっと鬱々としている。そして、試験に落ちてしまい、母の優しさが申し訳なくて、海岸で一人、泣いている。そして、そこで、聴一とバッタリ会う。その時、なんと、聴一も泣いていた。聴一は、病院の帰りで、ついさっき、重い結核だと診断されたのだ。息子の重荷にしかならない、不甲斐ない自分に涙を流している。家族を思いやるがゆえに、二人の男が、海で共に泣く。それだけ聞くと、女々しいようだけれど、決してそのような事はない。素晴らしい場面だった。さらに、その後の聴一の決断に、胸が締め付けられる。次に、個人..

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