詩(short poems)

椿(つばき) 談 !! 

2018年10月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

 赤い椿白い椿と落ちにけり  河東碧梧桐

この句は有名な俳句にちがいない。教科書に載っているというからどれほど優れた句なのか気になる。この句に関して増俳で清水哲男氏は次のように述べておいでだ。

〇 椿の花は‥落ちる‥痛みを感じさせられる
〇 俳句はこのように曖昧なのだ
〇 曖昧だからこそ、俳句は面白い

この「俳句は面白い」とは‥興味をそそられ気を引かれるってことだ。つまり、面白い俳句を作れば清水氏のこの評価に値すると言える。それにしても教科書に載っているのです。

ともあれ面白いだけでは権威に係わらないか?地面に落ちている椿だの、落ちる最中の椿だの、日本画のように美しいだの、川柳的風刺だのと知恵を絞るのはいい‥

河東碧梧桐は定型・季語を離れた新傾向俳句を提唱したようだが、彼の目的が見えない。これが正岡子規の弟子なのかと訝ってしまう私がいる。詩心が(見え)ないのである。

子規は「虚子は熱き事火の如し、碧梧桐は冷やかなる事氷の如し」と述べたようだが、人ならでは熱い冷たいの感性の違いはあるが、それと詩心とは別モノでしょうね。

曖昧な俳句であっても世に出たら一人歩きするのです。単に碧梧桐の句だから素晴しい‥ではなるまい。この句、教科書に載せるほどのモノなのか私なりに検証したい。

 赤い椿白い椿と落ちにけり/

切れ字「けり」の後で切れるのは私は嫌いでない。それで句意だが「赤い椿が落ちて、次いで白い椿が落ちたなあ」と言ったところ。私には思い出に耽る碧梧桐が見える。

碧梧桐は赤い椿と白い椿を比べている。控え目なのと徹底してるのとでは控え目なほうが先に落ちた。そりゃそうだと私も思う。心が徹底してたら容易く落ちないものね。

だから女性でいえば「身持ちが中途半端な娘は簡単に落ちたなあ、身持ちが徹して堅い娘も落ちたけど時間が掛かったなあ」って碧梧桐が女遊びの自慢話をしてるんだよ。

こんなのを教科書に載せて女遊びを学校で教えていいのですか?あなたはどう思いますか?( ̄▽ ̄;)

(追記)
上の文で意味が分らなければ椿を「おこし」に換えてみられても、75歳以上の方にはお判りになる筈です。



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みのりさんへ

猫守さん

幼いころから椿に惹かれていた私がいました。只、椿を句に詠むのは難しいと感じていました。ポトッと落ちる印象が強いのでしょうかね。今回、椿で検索して次の句を見つけました。

 椿咲くうしろ暗きを常として  正木浩一

これこれって、、笑
私が最初の最初に惹かれた椿の印象がコレでした。作者は49歳で亡くなっています。

この句に巡りあえたのはみのりさんのお陰です。とても嬉しく思っています。心から感謝いたします!! (*^。^*)

2018/10/11 22:54:52

椿

みのりさん

猫守さん
 椿の俳句もいいですね
椿はやはり私の中では
春のイメージですが
好きな花です。

2018/10/11 17:19:54

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