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敏洋’s 昭和の恋物語り

えそらごと(十六) 

2018年09月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



交差点での信号待ちで、話に興じながら歩く三人グループの十代のファッションに、突然貴子が噛みついた。
胴長短足の日本女性にはミニスカートは似合わないという持論を滔滔と話し始めた。

西洋の女性が似合うのは長い足と細さを持っているからよと、ため息混じりにことばを吐いた。
現在(いま)のわたしたちでは哀しすぎるわ。

憤懣やる方ないといった貴子の口ぶりに、思わず彼は肩をすぼめた。
(自分が着ないからって、そんなに怒らなくても。それとも、本音では着てみたいのか?)。

 未来の日本女性なら似合うかもしれないけれどね。
諦めの色が入った言葉が口を出たことが普段の貴子には似つかわしくないと、信じられぬ思いだった。
(なんだか変だぞ)。
そんな疑念に囚われていた彼に、女神が微笑みかけてきた。

「ごめんなさい、お待たせしました」
 大きな黒縁メガネをかけた、来月に十六歳になる真理子が横断歩道で車の窓を叩いてくる。
ドアを開けてくれと、今にも車に乗り込みそうな気配を見せている。
スーパーの駐車場はすぐそこだ。まさか交差点での乗り込みとは考えていなかった彼は、慌てて「駐車場に入るから」と、声をかけた。
(せっかちなんだ)と、会社では見せない真理子とは違う一面を知り、得をした気分を味わい嬉しくなる彼だった。

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