ほっこり

三厄神(創作) 

2018年07月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:小咄

お互いに最近絶不調の死神、疫病神、貧乏神が
集まって相談をしていた

死神・・誰かにとりついて引導を渡そうとするが
    皆、長生き、健康長寿になる

厄病神・・とりついた人に福が訪れる 


貧乏神・・財産運が上がる、商売繁盛

死神「でもさ〜、何かおかしいと思わないかい
   そろいも揃って逆の目が出る
   本来の神通力が発揮できないもんな〜」

厄病神「俺もそう思う
    この前、ブ男にとりついてみたんだが
    彼女はできるわ、仕事は昇格しちゃって
    今、この世の春を謳歌してるよ」

貧乏神「本当、ホント!
    この前、まずいラーメン屋に憑りついてさ
    廃業に追い込もうとしたらさ
    急に味が良くなって
    今じゃ行列のできる店になっちまったよ」

死神「俺たち三人がそれぞれに憑りついて
   しかも、こうして仲がいいからだろうかね?」

厄病神「お互いの能力を打ち消しあってるって訳か・・」

貧乏神「だからと言って、三人はウマが合うって言うか
    堅い友情ができちまったから
    今更、仲たがいもできんよね」

実はこの時、三人は気づいていなかった

この三人を上から眺め笑っている存在があったのだ

七福神〜彼らの会話が盛り上がっていた

弁財天「本当に面白いわねぇ〜
    災いの神達が悩んでいらっしゃるわ」

大黒天「わしら福の神七人衆が遊んでいるのを
    ご存じないようじゃな」

恵比寿様「福禄寿さんが言い出しっぺだったよな
     三人をからかって遊ぼうと言い出したのは」

福禄寿「そうさな、世の中には福をもたらさにゃいけん
    どうせなら、災いは元から絶たなきゃいかん
    それも遊び心で楽しくな!」

弁財天「彼らには私たちが見えないみたいよね
    いたずらしてる事にまったく気づいていないわ」

恵比寿様「わしら七人衆の神通力にはかなわないさ
     もうちょっと遊んでみようじゃないかい」

そんなことを知らぬ災い三神

厄病神「臥薪嘗胆、捲土重来と言う言葉がある
    ここは共同戦線で力を合わせてみないかい?」

死神「それはいい考えだ
   このままじゃ死んでも死にきれん
   で、どうする?」

貧乏神「わしが前々から目星をつけてる屋敷がある
    村一番の長者だ
    何とかあの家を没落させてみたいと
    前々から思っているんじゃ
    一緒に行ってみないかい」

死神「お〜さすが!貧乏閑なし
   よく調べてるな」

厄病神「そうだな、動いてみるか
    悪い事の連続、不幸、没落
    実力行使だ!
    三人の厄払いをせにゃならん」

死神「冥界への案内人
   俺様の実力を見せてやろう」

と言うことで
この三人はその長者の屋敷へと向ったのである

七福神「これは面白い展開になってきましたな
    皆さんもっと遊びましょう!」

全員「そうじゃ、そうじゃ・・ははは!」

こちらも意見がまとまった

その屋敷には「ある可愛いい存在」が住み着いているので
ございますが、阿呆な災い三神の知るところではない

話は続く・・・


・・・・・・

昔話に「貧乏神と福の神」という話が
ありますが見るとその話が刷り込まれるので
まだ見ていません
駄作ながらもオリジナリティー重視です


横山やすし西川きよし〜漫才
https://www.youtube.com/watch?v=7xUTkAuwuC4
やはり彼らの漫才は最高!



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月あかりさんへ

ぼてふりさん

コメントありがとうございます
遊び心で書いた小話です
次回の展開やいかに?

2018/07/03 16:46:14

力作ですね

月あかりさん

神様たちのお遊びの世界は、
凡人には計り知れません。
いつもこんなことをして遊んでいたんですね!
しりませんでした。

そして
七福神の登場で、さらに混とんとしてきました。


村で一番の長者様の運命やいかに!!!
乞うご期待〜('◇')ゞ!

2018/07/02 10:03:42

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