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吾喰楽家の食卓

ダイヤが乱れた日の幸運 

2018年06月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

月曜日は、午前十時に池袋へ着くように、生家を出た。
阿佐ヶ谷駅の改札を通ると、電光掲示板に20分遅れの表示があった。
ところが、快速電車のホームに着くや否や、20分遅れの電車が入って来た。
新宿で山手線に乗り換えるときも、待たなかった。
予定の時間に池袋駅へ着くと、東武東上線は人身事故で運転を見合わせていた。
もし、前日、阿佐ヶ谷に泊まらなかったら、まともに事故の影響を受けていたのである。
幸運を喜んだ。
池袋で念願の寿司を堪能し、有楽町線に乗るときも、待たずに済んだ。

この日は、東武東上線だけでなく、首都圏の電車は、あちこちでダイヤが乱れていた。
人身事故や荒天による、運転の見合わせや遅れである。
幸運なことに、国立演芸場への往路は、全く影響を受けなかった。
ところが、復路は違った。
午後五時発に乗れるように池袋へ向かったが、東上線は、この日、二回目の人身事故が起き、運転を見合わせていた。
幸いなことに、永田町から有楽町線に乗って、直ぐに事故を知った。
阿佐ヶ谷に連泊することも頭をよぎったが、JR湘南新宿ラインで帰ることにした。
少し遠回りだが、熊谷で降り、秩父線に乗り換えればよい。

東武東上線が止まっていても、この日の幸運は残っていた。
池袋で、JRのホームに着くや否や、電車が来た。
混んでいたが、これまた幸運なことに、最初の停車駅である赤羽で座れた。
最近、杖は卒業しているから、席を譲られた訳ではない。
熊谷まで来れば、半ば地元である。
着いて安心した途端に、腹が空いてきた。
現役時代、よく利用した駅ビルの店で、軽く飲んで帰ることにした。
勿論、秩父鉄道の時間は確認しておいた。

生ビールセット(生ビール・焼き鳥)と、一品料理(小アジの南蛮漬)を頼んだ。
ところが、焼き鳥ができる前にビールが終わってしまい、燗酒二合を追加した。
手酌で燗酒を飲みながら、楽しかった二日間の余韻に浸った。
日曜日は上席の千穐楽、月曜日は中席の初日を、同じ席で見たのだが、右隣の御婦人も、前日と同じ人だった。
二日続けて同じ席で見ている人が、他にも居て嬉しくなった。
もしかしたら、その御婦人も、遠くから来ているのかも知れない。
それにしても、東上線が止まったおかげで、熊谷で楽しいひと時を過ごすことができて良かった。
幸運だったと、思うことにした。

   *****

写真
6月12日(火)の昼餉(紅鮭・オムレツ)と夕餉(金目鯛・キビナゴ)



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