メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

吾喰楽家の食卓

高座が薬(桂歌丸)追記あり 

2018年04月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

前日、四月上席の千穐楽を見ていた。
翌日の昨日は、歌丸師匠がトリを勤める中席の初日を見た。
二日続けて、国立演芸場がある隼町へ通った。
今月になって、五回目の落語になる。

歌丸師匠が高座に上がる奇数日のチケットは、発売が開始されて直ぐに売り切れた。
通常、トリを勤める噺家は、十日間を通して出演する。
ところが、師匠の体力を考慮し、今回の公演では、一日おきに高座を勤めるのだ。
通常、ここでは、トリの持ち時間は三十分だが、今回は四十五分ある。

幕が上がると、歌丸師匠は、既に高座の中央に正座していた。
出囃子と共に、下手から登場し、高座に上がるのが、本来のやり方である。
正座ができなときは、釈台で膝を隠していたが、今回は大丈夫だ。
酸素チューブを付けた顔が、小さく見え、顔色も良くなく、体調は悪そうだった。
師匠もマクラで「低気圧が近づくと、息苦しい」、「お聞き苦しいところがありますがご勘弁を」などと話していた。

今回の演題『小間物屋政談』が始まって、驚いた。
非常に歯切れが良く、通る声だった。
噺が始まると、見る見る顔色が良くなった。
歌丸師匠には、高座が何よりの薬かも知れない。
噺が終わると、割れんばかりの拍手の中、ワンテンポ遅れて、幕がゆっくり下り始めた。
半分ほど下りたときの師匠の顔色は、マクラのときと同じ顔色に戻っていた。
口演の疲れもあるのだろうが、無事、高座を終えた、安堵感からかも知れない。

『小間物屋政談』のあらすじ
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/07/post_ad78.html

   *****

写真
4月11日(水)の国立演芸場の玄関と中席初日の演題

追記
4月12日(木)午前7時50分現在、団体予約のキャンセルがあったらしく、17日(火)に23席の空きがあります。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

PR





上部へ