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吾喰楽家の食卓

正蔵の涙 

2018年04月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立演芸場で四月上席の千穐楽を見た。
一時間ほど早く着いたので、隣接する伝統芸能情報館へ行った。
歌舞伎や文楽の記録映像を見られるが、今回は『文楽の魅力』という三十分ほどの作品だった。
その中で、「感情を込めすぎてはいけない」という、太夫の言葉が印象に残った。
落語と同じで、一人で何役もやるので、程々にしないと、別の役ができなくなるのだ。

風流寄席で、三遊亭鳳楽は、人情噺をやると、しばしば泣く。
本当に泣き、ポロポロと涙を流す。
ご本人も、「泣いてはいけないと思っている」と、云っている。
それでも、泣いた後、きちんと別の役をこなすところが、鳳楽師の凄いところだ。
見ている私も、もらい泣きする。

昨日、林家正蔵は泣いた。
この三年間、正蔵師の高座を何度も見てきたが、初めてだと思う
「まだ、目が覚めないのか」と、旅籠の主人が宗三郎を叱る、『宗みんの滝』で一番の見せ場でのことだ。
これで、正蔵師も、少しだけ名人に近づいたかも知れない。
四回見た上席で、一番客が少ないのに、一番長く拍手が続き、幕が降りても止まなかった。

*****

4月10日の昼餉と国立演芸場の玄関



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シシーさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

通常、定席の場合、直前に演題を決めます。
出演者同士で、噺がダブらないようにするためです。
また、二ツ目は、内輪の落語会ではやる、大ネタは遠慮します。

今回のように、トリが事前に演題を公表する場合は、同じ噺を通しで口演します。

今日から中席ですが、歌丸さんも『小間物屋政談』を通します。

2018/04/11 07:44:34

国立劇場

シシーマニアさん

落語の場合は、同じ噺を10日間続ける、ということでしょうか。

そして、吾喰楽さんはそのうち四回ご覧になった、ということでしょうか。

凄いですね。
羨ましいです。

2018/04/11 07:26:19

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