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シンプルライフ 

2011年04月03日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 人は、このような形でなければ生き方を変えることは出来ないのだろうか。東北関東大震災は津波に
よる生活破壊と原発の事故という大きな災害を残していった。この大災害の残していったものの意味は
大きい。

 かねてより私達は、私達の生き方について様々な形での問いかけを受けていた。地球温暖化による
気候変動、エネルギー資源(電気、石油、天然ガス、石炭、地下資源)の飽くなき浪費、生活用品の
浪費(私自身の反省も含めて)、金さえ出せば何でも手にはいるという思い上がり(拝金主義)、
暴力、虐待、麻薬、ねつ造による犯罪捜査、飽くなき政争、不毛な議論の積み重ね、他人事のような
面白半分のニュースショーのあり方、生き方を見失った人々、自殺、過労、就職難、絶望、そして
今も続く地域紛争や戦争等々、数え上げれば切りがないほど、今の世は生き地獄のような様相を呈して
きた。

 しかし、いずれも解決の目処も付かないまま、複雑に絡み合って更に深刻さを加えている。どこかで
何らかの方法でリセットしなければ収拾が付かなくなる。そんな危機感や絶望感を抱いていたのは
私だけだろうか。

 被災地の方々には誠に気の毒だけれど、今回の大震災や原発事故は、私には神からの警告のような
気がしてならないのである。「お前達の手で出来なければ、わしの手でやるしかないが良いか」と
問われているような気がしてならないのである。むろん私は無神論者であるが、それでも自然が私達に
何かを問いかけているような気がしている。

 東日本に目が向いている間にも西日本では少しずつ物不足が進んでいる。買い占めなどによるもの
ではない。震災復興のための資材が足らないのだ。先日も建築関係の人が来て合板やシステムキッチン
などの入手が困難になっていて、仕事を受注することが出来ないのだと話していた。

 土木や建設関係に合板は欠かせない資材である。その合板が不足していては仕事にならないであろう。
瀬戸大橋線の電車は間引き運転になっている。原因は電車のモーターのブラシ(黒鉛で出来ている)が
入手できないとの事である。もともと一時間に一本しかない電車を間引き運転とは情けないことに
なってしまったものだ。

 被災地報道が多い中で、あまり報道されることの少ない鹿島コンビナートであるが、この地域には
運転再開の目処が付かないまま相当数の会社が運転停止の状態にあるようだ。多くの従業員が自宅待機
だと聞いている。

 アメリカの自動車会社が運転停止に追い込まれている。原因は茨城県にある日立関連の会社からの
部品調達の目処が立たないとの事である。このように国の内外を問わず私達の生活は有機的に結ばれ
営まれている。その一角に損傷を来すと、その影響は計り知れないものとなる。

 私達は戦後、無一物に近いような状況からはい上がってきた。それをかろうじて支えたのは戦争の
被害に遭わなかった田舎である。田舎は主人や息子を戦地に取られたが農地だけは無傷だった。戦後、
この農地の細々とした生産が多くの人の命を支えた。闇米などと呼ばれ取り締まりの対象になったのは、
この頃の事である。

 私の父も糸の仲買という仕事を見付けるまでの数年間は徒歩で山間部の農家へ出稼ぎに行っていた。
お金の代わりに貰って帰るサツマイモや時々の野菜などが質素な生活を支えてきた。

 私達には西日本や北海道、九州、四国という無傷の財産が残されている。これらを生かして東日本を
支えていかなければならない。そして、出来れば戦後復旧の底力となった街の工場の復活を願っている。
これらの工場があったからこそ、多くの雇用を生み私達労働者の生活を支えてきた。決して大企業が
支えてきたわけではない。

 雇用こそは復旧の要である。仕事があれば希望は持てる。不屈の日本人魂を見せるときだ。そして、
この教訓を将来に生かしたい。私達は人間とは何か、私達が生きていくと言うことはどんな意味がある
のかと言ったことを世界規模で問いかけられている。

 自然に寄り添って生きる生き方の大切さを求められている。シンプルで質素な生き方こそ目指すべき
地球に寄り添った生き方だと思うのだが。今までの物やお金中心の生き方を完全にリセットし、お金や
物に囚われないシンプルな生き方を目指したい。そうすれば自然は有り余るほどの恩恵を与えてくれる
はずである。

 今回の大震災ではかろうじて首都東京は大きな被災を免れた。しかし、立地を考えると今回が運良く
助かったと言うだけの事である。首都移転が言われ初めて久しい。この際、いっそのこと岡山県に
首都を移転してはどうだろうか。岡山県は比較的天災の軽微なところである。吉備高原当たりが空港も
近く山陽道や中国道と言った高速道路も近い、開発途中で放棄されたところも残っていて最適地だと
思うのだが。何よりも「晴れの国」と言うのが明るくて良い。但し、島根原発からの距離が近い。
懸念材料の一つである。

 被災者の皆さんに一日も早く心落ち着ける日が戻ってくることを心よりお祈りしています。

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