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ロブスターの年越し　

2018年01月05日
テーマ：シニアライフ

今年は喪中なので、お正月らしいことはしなかった。

でも、大みそかと元旦だけ暇、という息子夫婦がやってきた。

「31日に実家着の時間指定で、活ロブスターを頼んだから」と、電話してきた。

黒猫ヤマトが届けてくれた発泡スチロールの中から、確かにゴソゴソと音がしている。


子供たちが小学生だったころに住んでいたカナダでは、お魚屋さんで新鮮なロブスターを買ってきて、よく大鍋で蒸して調理したものだった。

知人が、お魚屋さんのチラシにロブスターが並ぶと、新参者の私に電話で知らせてくれたのだ。

夏に旅行したロブスターの産地、プリンスエドワード島でのレストランの味は、特に忘れられない。


息子はアマゾンで、産地直送の活ロブスターを購入したらしい。

時代はどんどん変わっているのだなぁ。



届いた旨を連絡すると、ちょうど二人も名古屋に着いたというので、ヤマダ電機で待ち合わせることにした。

さすがの大型電気店も、大みそかとなるとお客さんの数は多くはなく、お陰で丁寧にスタッフの人に相手をしてもらった。

まずは、マッサージ機を色々と試してみた。

私は若い頃からのコリ性で、本を読めば首が、ピアノの練習をすれば腰が、そして常に肩が、という悩みがあったけれど、マッサージ機までは考えていなかった。

だが、古希を迎えて、考えが少し変わったのだ。

「今、でしょ！」的な、といおうか。

主人に先立たれて、残された人生なんて長くはないんだ、という思いに拍車がかかった、といおうか。


そのあと、テレビ売り場へ。

「一人暮らしになって急にテレビを買うのは、と思うかもしれないから、俺がプレゼントするよ」と息子が言う。

「お父さんに対して、免罪符になる様にね」

まあ、相続の手続きでパシリに徹した母親へのねぎらい、のつもりだったのだろう。


閉店間際に、タクシーでテレビは持ち帰り、まずは設置。

念願のロブスターを囲んだのは、すでに年は明けていた。

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