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よろず相談、承ります 

2017年11月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:ナビ友さんとの呑み会

師匠が、私のブログに初めてコメントを下さった時の事を、私はよく憶えている。

ウィーンでの親友が、癌で亡くなった事を思い出して書いたブログ「ビール残ってるけど、飲む?」に師匠は、

「ええ、飲みます。」という書き出しで、長いコメントを下さったのだ。

そして、思いもよらずに褒めて下さった。

いくつになっても、褒められるのは嬉しいものだ。

それからは、いいバーサンが、師匠に褒められるのを楽しみにしてブログを書いていた節がある・・。


先日、同期会のために上京するのを機に、数人のお仲間にお会いしませんか、と呼びかけてみた。

幸いなことにそれは、Reiさんのキルト展示会の時期と重なっていた。

と言うわけで、皆さん達の中では既に、集まる態勢が出来ていたのだと思う。


更に、師匠からは、ご自分のサロンに立ち寄りませんか、というお誘いも戴いたのだ。

皆さん、独り身になった私を案じて下さって居る。


師匠が、碁と将棋を教えてらっしゃるのは、勿論知っていた。

父がのめり込んでいた、碁の世界を、ちょっと覗いてみたいという気分もあった。


初めて伺う、師匠のサロン。

予想通りだったともいえるし、予想外だったとも言える。

無駄の無い、コンパクトな空間、これは予想外の方かな。

そして、逆に言えば、必要なもの全てが其処に備えられている、師匠のお城。

これは勿論、予想通りと言える。

小さな酒蔵さえあった。

もっとも、蔵元(?)は道を越えた隣りに、店を構えているのだけれど。

「これで、シャワーがあれば、独り立ち出来るんです」と師匠も仰る。


そんな時、女性の立ち姿が屋外に見えたらしく、師匠が表へ出ていらした。

師匠が数日前にブログに書いていらした「三日目の女」だったのかも知れない。


その時に私は気づいたのだ。

師匠のサロンは、中と外との間の、敷居が低いのだ。

だからこそ、師匠のブログに登場する、様々な人達が、気楽に訪れる事が出来るのではないか。

きっと、師匠はあそこに座って、様々な人間模様を見ていらしたのだろう。

そこは、舞台を眺める客席だったとも言える。


私は、サロンの玄関に掛かっている、師匠お手製の看板「碁、将棋」という文字の裏には、「よろず相談、承ります」といった意味が隠されている様な気さえしたのであった。


本当に伺って良かった。

私は前日のオフ会では、最後は記憶が飛んでいて、翌日会わせる顔が無い、位に思っていたけれど。

師匠にしてみれば、私などほんの一コマに過ぎなかったのだろうと、調子良く結論づける事ができた。




*追記*
因みにタイトルは、私の愛読書、平岩弓枝の「新・御宿かわせみ」に出てきた「よろず探索仕り候」から思い浮かびました。

師匠が、このタイトルをユーモアと受け止めて下さる事を祈って・・。



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ワインの一気飲みは

シシーマニアさん

何とか免れる事が出来ましたね。

師匠のサロンに伺って、色々思うことがありましたが、
その大半は、直接メールで申し上げてしまいました。

後で、レポートのことを思い出して、早とちりだったことに気づきましたが、後の祭りです。

でも、印象が強かったので、まだ材料が残っていて、ほっとしました。

長いコメントを書いて下さって、ありがとうございました。

案内して下さった吾喰楽さんと、もてなして下さった師匠のお二人に、感謝しています。

2017/11/18 10:16:46

続き

パトラッシュさん

「よろず相談承ります」
表に看板を出したいと、思ったことは、実は、度々あります。
しかし「それだけは……」と、妻が止めます。
「あーたは、エッセイのネタが欲しいだけでしょ。
相談者のことなんか、二の次なんでしょ」
私の助平心を、とうに、見抜いているのです。

「三日目の女」……お見通しの通りです。
数日前、彼女が、私の前に現れた時、私はてっきり、
ある種の病気を想像しました。
もし、私の力で(囲碁の力で)、何とかなるものなら……
と一時は真剣に思いました。
しかし、自然治癒に至ったようで、一安心しております。

シシーマニアさん、この度は、よくぞ私のサロンに、おいで下さいました。
道行く人も、ガラス越しに、貴女の姿を見て、思ったことでしょう。
「お、掃き溜めに鶴が舞い降りている」と。
またちょくちょく、舞い降りて下さいますよう……

2017/11/18 07:21:07

よくおいで下さいました

パトラッシュさん

「潜水艦のキャビンのようだ」
ある知人が、私のサロンの、衝立の裏を見て言いました。
狭いところに、よく詰め込んだものだ……という皮肉が
そこに込められております。

「手を伸ばせば、何でも取れるじゃないか」
私は逆に、その狭さを逆手に取った、機能性をこそ、自慢したいのです。
ささやかながら、私の書斎であります。
初めての客が来ると、その自慢の書斎を、見せたくなるのです。

私のことを良く知らない読者は、度々エッセイに登場する、
私の囲碁サロンに、興味を抱くようです。
「見てみたい」
と仰る方が、実は少なくありません。
「どうぞ、いらして下さい」
私としては、積極的にお招きしております。

ああ、なるほど……
おいでになった皆さんが、たちまち納得されるようです。
なるほど……の中に、呆れ、失笑なども含め、様々な感慨が込められていることは、言うまでもありません。

2017/11/18 07:16:09

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