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到着ロビー　

2017年09月06日
テーマ：一人旅

翌日は、息子夫婦がお昼前の便で着く予定だったので、暇な私は一時間くらい前から、出口の近くで待機していた。

空港や駅の、出発ロビーで時間を過ごしていると、あちらこちらで、別れを惜しんでいる人達の、様々なドラマが伝わってくる。

惜別だから、見えなくなるまで手を振っていたり、こちらにも寂しさが伝わってくる。


それに引き替え、到着ロビーでは、わくわくしながら待っている人達の、ドラマが見える。

期待感はあっても、出発ロビーに比べれば、それは穏やかな流れである。

待ち遠しくて、何度も電光掲示板を眺めに行ったり、お連れと話している会話が聞こえて来るのも、楽しい。


どんな人を待っているのだろう。

「いらっしゃい」と声を掛けられた、中学生風の男の子の第一声が「味噌ラーメン食べたい」だったのも微笑ましかった。

迎えたおじさんの、若干礼儀正しかった様子をみると、少し遠い親戚なのかも知れない。

私の後ろに座って待っていた夫婦らしい二人の会話からは、甥っ子でも待ってるのかなあ、と思ったら、出てきたのは何とシニア世代のおばあさんだったり・・。

こんな想像は、外れるのも楽しい。


やっと出てきた息子夫婦は、たちまち私の荷物を受け取ってくれた。

メールを見ると、娘夫婦は既に札幌へ着いたらしく、ホテルで暫くお昼寝します、と書いてあった。


詳しくは聞いて居ないけれど、皆少しでも安いチケットを探して工夫してるのだろう。

その夜は、お婿さんの探してくれた、ジンギスカンのお店で夕食を取った。


翌日は、10時に札幌組が迎えに来てくれたので、それまでの時間私は、ホテルの周りを軽く歩いてみた。

魅力的な北国の清潔な空気の匂いを堪能しながら、。


とにかく札幌は、住所をみれば大凡の場所がわかるのは、歩いていても安心である。

町中を、五番の目に道が走っており、東西に広がる大通り公園から、南北に一条、二条、三条と区切られている。

一方、南北にほぼまっすぐに流れる創世川を境にして、東西に一丁目、二丁目と区切られてるから、

例えば南5条西八丁目等という住所をみれば、どの辺の一角なのか、すぐに想像が付くと言うわけである。


10時直前に、若夫婦達が部屋から降りてきて、あっという間に義兄や義姉達が、ロビーまで迎えに来てくれた。

素晴らしい、お天気で、昔よく車を連ねてニセコへ遊びに行った頃を思い出す様な、爽やかな朝であった。

いよいよ、今回のメイン、納骨である。

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