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少し道草　

2017年09月02日
テーマ：テーマ無し

　人生二毛作を考える


　「100年時代の人生戦略」を取り上げるまでもなく、欧米では以前からインディペンダント・コンサタント（自ら起業し、自分の得意分野でいろいろな会社にサービスを提供する自営コンサルタント業）が盛んである。昨年、娘一家がロンドンの郊外に自宅を購入し、子供の学校で知り合った近隣に居住するデイビッド一家との家族付き合いが始まった。

 デイビッドはコンサルタント会社のベイン&カンパニーに勤務していたが、退職後、広大な自宅の敷地を畑として開墾し、野菜や果樹園、鶏の飼育まで手掛けている（写真はデイビッドの家族がフランスで過ごしている間、ベリーなどが取り切れず、夕刻散歩がてらベリー・ピッキングを楽しんだ時のもの。

　さて話によれば、自宅のガレージを改造して、コンブ茶を製造中とか。家族がフランスでバカンスを楽しんでいる間、デビッドは自宅で友人の助けを得て、コンブ茶の新製造工場を建設中で、コンサルタントであった強味を活かし既に大型スーパーなどへの販路を固めつつあるとのこと。

　「コンブチャ」と言っても、日本の昆布茶とは全くの別物です。紅茶や緑茶を発酵させた飲み物で、ほのかに甘く発泡性があり、微量のアルコールも含まれている。アメリカでは１０年くらい前から健康食品店などで売られていましたが、ここ数年、ミレニアム世代の若者の間で大ブレークしている。

　ハイエンドのスーパーやデリを中心にさまざまなブランドのコンブチャが売られており、フレーバーも、レモン、ピーチ、アップル、ジンジャー、ラベンダーなど実にさまざま。果たして英国でもブレークするかどうか不明ながら、そのチャレンジ精神たるや見上げたもの。

　ある日、デービッドを娘の自宅に招き夕食をともにしながら、建設中の新工場と製造工程などを聞くことが出来た。家内は娘のために購入した北海道産の高級昆布を利用して、参考までに日本の昆布茶をデービッドに振舞った。いずれにしてもこのようなチャレンジングな生き方にはまだまだ日本ではお目にかかれない。プロジェクトが成功するかどうか不明ながら、人生を謳歌し、やりたいことにチャレンジする生澤は素晴らしい。

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