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2017年07月05日 外部ブログ記事
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 休眠預金活用審議会について


 ご存知のように前国会で休眠預金活用法案が国会承認を得て、5月には審議会委員、専門委員が決まり、これまでに三回の委員会が開催されました。小宮山会長の下、委員、専門委員の皆様の活発な議論がされています。休眠預金を活用して社会を変革しようとする先進的な取り組みは英国や韓国で実施されています。私は英国の例などをこれまで多少勉強してきましたので、審議会の議論の方向性に大変興味を持っています。内閣府のHPを通じ、情報公開がなされていあすので、居ながらにして議論を動画でも見ることができます。昨日三時間ほど動画を見ていい勉強になりました。この審議会は国民の声を聴くためネット上で意見陳述の場を設けています。大変すばらしいことです!

 さて、英国の先進事例は大変刺激的です。キャメロン政権時代に、財政的にも英国は大きな政府は持てないが、市民の力を活用することによって「大きな社会」をつくることに挑戦したいと、休眠預金を活用し、市民社会のために「融資や投資」をする専門金融機関(The Big Society Capital)を設立、ソーシャル・イノベーションの世界のチャンピオンになるとの目標の下に船出をしています。ロンドンでのG8の会議の場では当時のキャメロン首相はソーシャル・インパクト・ボンドの考え方を世界に広げ、グローバルな社会の仕組みの変革にチャレンジしようと呼びかけました。

 日本でどのような仕組みが出来上がるかは、これから約一年かけてじっくり審議されます。勿論、日本的に最適な取り組がなされればよいのですが、私はこれまでの議論の方向感には多少違和感を禁じえません。最大の違和感は、法律には「助成や、貸出、投資」と書かれているものの、議論がややもすると「助成」が中心の方向で進んでいることです。即ち、休眠預金を政府や自治体がこれまでできなかった分野で「消費」することが主眼で、社会を根本から変えるという視点が抜けています。勿論、委員各位はいろいろな分野の方なので多様な意見があることは当然です。

 休眠預金の活用は日本の市民社会のありかたを根本から変えるだけの起爆剤となるはずです。休眠預金そのものは今後個人ナンバー等の普及もあり縮減すると思われます。英国の試みもまだまだ始まったばかりで、成果を語る段階ではありません。英国の先進例、ソーシャル・イノベーションにチャレンジし、民間資金と抱き合わせで社会変革を起こそうとしている崇高な理念こそ学ぶべきです。

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