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六代目円楽が落語芸術協会に 

2017年06月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

三遊亭円楽が、念願の落語芸術協会に客員として加入が決まった。
落語ファンとしては、円楽師の高座を観る機会が増えるので、歓迎すべきことではある。
でも、「何故?」という気持が強い。
古巣の落語協会には戻らず、落語芸術協会(会長桂歌丸・副会長三遊亭小遊三)に加入したのは、テレビ番組(笑点)の関係ということは、容易に想像出来る。

しかし、円楽一門の幹事長である円楽師だけが加入し、他の噺家は“置いてけ堀”なのが解せない。
七年前のことだが、協会が円楽一門の加入を、認めなかったのには訳がある。
先代円楽とその弟子は、落語協会を脱退したことで、寄席に出演することが出来なくなった。
脱退後に入門した弟子は、前座の修業の場である、寄席の経験がない。
寄席で修業していない、噺家の入会は認められないという、協会の言い分には一理ある。

今回、円楽師の加入後初となる寄席の出演は、国立演芸場八月中席の予定だという。
八月中席は、歌丸師の怪談噺が恒例になっている。
今年は、体調に配慮し、一日おきに出演する予定らしい。
円楽師が国立演芸場に出演するのは、何も今回が初めてではない。

国立演芸場は、民間の寄席とは異なり、円楽一門会に門戸を閉ざしていないのである。
昨年の八月中席にも、円楽師は出演している。
円楽一門の長老である三遊亭鳳楽は、一昨年の名人会に出演した。
また、同師は、国立演芸場が発行した、今年のカレンダーの十月に登場している。
今回、円楽師が単独で落語芸術協会に加入したのは、何か考えがあるのであろうから、今後の推移を見守りたい。

※上記の出演履歴は、私が観て来た限りのことで、出演回数は、もっと多いかも知れない。

   *****

写真
6月28日(水)の夕餉(冷し中華/夕餉としては異例)と29日(木)の朝餉



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