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吾喰楽家の食卓

チケット争奪戦 

2017年06月12日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

土曜日の朝、六時少し前に生家を出て、帰路に就いた。
池袋に着くと、六時半の東上線が出発したばかりだった。
次の電車まで、三十分近くある。
予定を変え、JRの構内にある立ち食い蕎麦屋で、朝餉を食べることにした。

“冷しきつね蕎麦”を頼んだが、期待外れだった。
前夜、阿佐ヶ谷で食べた、ちくわ天を付けた“もり蕎麦”より、値段が高いにもかかわらずだ。
予め茹でてある蕎麦を、冷しで食べるのは、元々、無理なのかも知れない。
この店は、春や夏でも、温かい“かけ蕎麦”が良いのだろう。

早く帰りたかったのには、訳がある。
この日、六月十日は、七月国立名人会のチケット発売日だった。
スマホでチケットセンターにアクセスすることも可能だが、激戦が予想されたので、自宅のパソコンで対応したい。
パソコンの方が、モニター画面が大きいので、席を選び易い。
と云うのも、七月のトリは、柳家小三治だからである。
今、チケットの取り難さでは、トップクラスの噺家だと思う。

帰宅すると、あぜくら会から封書が届いていた。
中身は分かっているので、開封もせず、チケット争奪戦に備えた。
発売が開始される十時の時報と同時に、アクセスしたが、惨敗だった。
作戦の失敗だ。

最初に中央ブロックを探したら、空席が無かった。
急遽、上手側ブロックへ移動したら、数ヶ所の空席があったので、その一つをクリックした。
ところが、タッチの差で、負けた。
最初から、中央を諦め、上手側で選べば、取れたかも知れない。
三百席の完売は、発売を開始してから数十秒後のことだった。

気を取り直し、あぜくら会からの封書を開封した。
思った通り、中身は今年度『三日目の会』の申込書である。
その会に入会すると、毎回、公演の三日目に、優先的に同じ席で、歌舞伎を観ることが出来る。
同封の案内状によると、出演者は、十月・片岡仁左衛門、十一月・中村梅玉、十二月・中村吉右衛門、一月・尾上菊五郎である。
演目が決まっているのは、十月の『霊験亀山鉾』だけだった。
前年度は三月にも歌舞伎公演はあったが、今回は無い。
前回は国立劇場開場五十周年だったから、特別だったのだろう。

申込書の回答は、三択だ。
*(1)前年度と同じ席を申し込む
*(2)同じ等級で別の席を探す
*(3)今年度は申し込まない
(1)にするか、(2)にするか迷ったが、結局、(1)の前回と同じ席を選んだ。

ところで、片岡仁左衛門が国立劇場に出演するのは、久し振りらしい。
以前から、一度観たいと思っていた役者の一人だ。
女性には、絶大なる人気がある。
既に、義妹から、「十月のチケットを取って」と、依頼が来ている。
私自身は、『三日目の会』で申込んだ、花道の下手側の席が確保出来ている。

しかし、九月十日のチケット発売開始日は、義妹の分だけでなく、千穐楽の三階席も取らないといけない。
今年も、三日目と千穐楽の二回、同じ公演を観たいと思っている。
国立劇場は、国立演芸場とは違い、客席数は千六百席と多い。
公演期間も一ヶ月近くなので、今回の国立名人会ほど、チケット争奪戦は激しくないだろう。
でも、仁左衛門丈の人気も侮れないので、気合を入れて対応するつもりだ。

   *****

写真
6月10日(金)の朝餉(冷しきつね蕎麦)



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みのりさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

出演者により、チケットを取るのは大変です。
ブログにも書きましたが、柳家小三治は特別。
とにかく、マクラが面白い噺家ですよ。

流石、人間国宝です。

2017/06/12 14:10:04

チケット!

みのりさん

吾喰楽さん
落語のチケットを取るのも
大変そうですね
人気があるようですね

2017/06/12 09:28:02

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