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吾喰楽家の食卓
棟梁の喧嘩
2017年06月04日
テーマ:古典芸能
現在、わが国には八百人ほどの噺家が居るそうだ。
好きな噺家を、思い付くままに書き出したことがある。
直ぐに、十人ほどの名前が挙がった。
その中で、三遊亭鳳楽と鈴々舎馬桜の両師匠は、月例の落語会で顔を合わせている。
更に、宴席も共にしているから、その贔屓度は高い。
とはいえ、他にも好きな噺家は、何人も居る。
役者やスポーツ選手でも、それは同じだ。
六月は二人の落語会の他に、文楽と芝居見物がある。
だから、国立演芸場の定席は、上席か中席の何れかで我慢することにした。
チケットの発売開始直前、上席のトリは春風亭一朝、中席が三笑亭茶楽に決まった。
選択の決め手になったのは、トリを務める師匠である。
一朝師匠は、前述のベストテンに含まれていなかったが、そのメンバーに勝るとも劣らないほど好きな噺家の一人だ。
迷うことなく、上席のチケットを確保した。
その後、上席を二回観ることになり、今回が初回になる。
お目当ての一朝師匠は、お馴染みの『大工調べ』を口演した。
頭の回転は鈍いが腕の良い大工が、溜めた店賃のかたに道具箱を家主に持って行かれ、仕事に出られない。
事情を知った棟梁は、持ち合わせの一両を大工に渡すが、家主は「八百文足りない」と、道具箱を返してくれない。
怒った棟梁は、家主と喧嘩になり、噺はオチになった。
棟梁が捲くし掛ける江戸弁が、何とも云えない。
喧嘩の言葉ながら、“粋”とでも、云ったら良いのだろうか。
江戸の職人言葉を喋らせたら、一朝師匠は当代一かも知れない。
ところで、この噺には、先がある。
憤懣やる方ない棟梁は、「恐れながら」と、お奉行に訴えた。
お奉行の「八百文払え」というお裁きに、棟梁は不満である。
でも、お裁きにも、先がある。
家主は質株を持たず、違法に質業を営んだのだから、大工が仕事を休んだ日数分の手間賃を払えというのだ。
「“大工”は粒々(細工は粒々)、“調べ”を(仕上げを)ご覧じろ」というオチで終わるのだが、ここまで聴いて、初めて演題の由来が判る。
持ち時間三十分の一朝師匠でも、途中で終わったが、一度、最後まで聴いてみたい。
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写真
6月2日(金)の演題
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