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「愛の挨拶」　

2017年01月14日
テーマ：音楽

毎年四月に一ヶ月間、「チューリップフェア」と名付けて、連日コンサートを開催する、お庭の綺麗な小ホールが、今年は10周年記念を迎えるそうで、一月末に懇親会を開くという。

私達、「マダム達のピアノデュオ」も、既に５回くらい演奏していて、常連のお仲間入りを果たしている。

出演者達は毎回、一緒のパンフレットに掲載されるから、何となくお名前は知っているけれど、それぞれ違う日に演奏するので、お会いする機会はまず、無い。



私は、当地で余り知人が多くないので、そういったお声がかかれば、なるべく参加する様にしている。

招待状には、パーティ会場にピアノが置いてありますので、有志の方の演奏をお待ちしています、と書かれてあった。


いつものお仲間三人で出席、とお返事を出したら、是非演奏して下さい、とオーファーがあった。

真面目なマダム達だから、一曲ずつ分担して、昨年演奏した「動物の謝肉祭」から、最後の二曲「白鳥」と「フィナーレ」を弾く事にした。


ところが先日、ホールから電話があって、第一回から出演しているヴァイオリンの方に、乾杯とスピーチをお願いしたら、「演奏の方が良い」と言うことだったので、一緒に弾いて頂けませんか、と更にお声が掛かった。


ヴァイオリニストは、大学で私の二年先輩で、数年前に同窓会でお会いした事はあるのだけれど・・。

結局、追ってご本人からも連絡があり、エルガーの「愛の挨拶」という小品を、一緒に弾く事になった。


まあ、練習する時間はあるけれど。

毎日バタバタしているので、事前に合わせの練習の為にお会いするのは、ちょっと難しい。


結局、当日のパーティ前に合わせましょう、という図々しい提案を、受け入れて戴いた。


どんな風に演奏する人なのか、全く未知な上に、私には初めての曲なので、余程練習しておかなければ、失礼に当たる・・。


最近の病院通いで聴く音楽は、ここのところ、すっかり「愛の挨拶」に入れ替わってしまった。

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