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生活と文化　

2017年01月11日
テーマ：テーマ無し

　「才能を磨く」ケン・ロビンソン

スティーブ・ジョブ、ジェフ・べゾスを押さえて、TＥＤの再生回数2000万回超、世界ダントツ一位の「驚異の大物」による世界的ベストセラー。副題は「自分の素質の生かし方、殺し方」、原文はFinding Your Element。ケン・ロビンソン氏は1950年生まれ。英国ウォーリック大学で教育学教授を12年間務め、現在は名誉教授。英国の「創造的教育・文化教育諮問員会」委員、シンガポール政府顧問を歴任、創造性、イノベーション、能力開発の分野で世界的な活躍をしている。ＴＥＤで行った「学校教育は創造性を殺している」の講演はＴＥＤ史上最多の再生回数となっている。本著はルー・アロニカ（作家）との共著。世界23ケ国刊行のベストセラー。

　本書の目的は「自分のエレメント（素質、即ち、才能と情熱が出会う場所）を見つけること」です。単に自分の好きなことをするのだけではなく、それを愛してやまないときに自分がエレメントにあると考えます。「自分を知り、人生で何ができ、何をするか」を見つけるのです。人の才能は自然界の資源と捉えることができますが、その意味では単に個人個人の人生だけでなく、社会的な問題の解決にも役立つのです。エレメントの「探求」には旅、冒険、危険がつきものですが、それに乗り出す価値のある旅であることは間違いありません。

　チャピターは「エレメントを見つける」、「何ができるのか」、「自部の中を掘る」、「何が好きなのか」、「何をすれば幸せか」、「世界との接し方を変える」、「現状を正確に知る」、「同族を探す」、「次はどうするか」、「足を踏み出す」と続きます。英国の学校教育は産業革命時代の名残で、今や才能を伸ばし、自分の大切な人生を見つける上で役に立たなくなっていると主張するケン・ロビンソン氏に耳を傾け、一度は読んで価値があると思います。

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