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人生いろは坂

夫婦活弁士「むっちゃん かっちゃん」の世界 

2016年12月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 今年も喫茶店「竹」での口演を最期に「語り」仕舞いとなった。口演したのは、
私たちのデビュー作ともう一本。

 活弁は、歌や演奏と違い、マイナーなものだけに会場となった喫茶店に来て
くれた人はわずかであった。

 しかし、来てくれた人の反応は良かった。依頼があっていく高齢者の施設などは
無論のこと、公民館などの公共施設に於いての反応も今ひとつだが、喫茶店に来て
くれた人達の反応は半端ではなかった。

 いたく感動されたようで、口演の後での質問が相次いだ。そして中には言葉に
詰まりながらも感動のあまり目にうっすらと涙を浮かべ、遠慮がちに初めて
出会ったカツベンなるものの感想を述べてくれた人もいた。

 私たち夫婦もいささか年を取り、活弁を始めた頃のような意欲もなくなりつつ
あっただけに、この反応は思いがけないものだった。そして、私達自身では
その成長の跡が見えないだけに、気がつかないうちに少しは成長していたのだ
なと感じた瞬間だった。

 今日、見て感動した人達は私達が初めて佐々木亜希子弁士の活弁を見て感動した
のと同じようなものだったのではないだろうか。その時の新鮮な感動こそが私を
突き動かし、児島で活弁シネマライブなるものを開かせる原動力になったことは
間違いない。

 そしてそれから三年後、私達夫婦も自ら活弁士と名乗り活動を開始した。映画素材の
入手が困難なことも、そもそも映画界の興行権やら何やかやと難しいこともいやと
言うほど経験し、今日に至っている。

 しかし、如何に困難があろうとも活弁は決して絶やしてはいけない芸術だと思う。
これはこれで素晴らしい芸術であり芸能だ。また、決して古い映画を馬鹿にしては
いけない。味わいあるものばかりである。こうした埋もれたものを世に出してやる
ことが出来るのも活弁士の仕事だ。映画素材と音楽と、そして弁士の語りと会場が
一体となったとき、今回のような得も言われぬ活弁の世界が生まれて来る。

 既にこの地域では同じ映画を何度も使い回していて、新しいものを加えていかなければ
ならないと思っている。

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