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人生いろは坂

潮時 

2016年09月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 釣りをされる方なら誰しもが経験された事だと思うが、つい先ほどまでは入れ喰い
状態だったのに、餌を付け替えていた間に手の平を返したように釣れなくなる時がある。

 海面を見ていると魚の群れが急に遠ざかり視野から消えてしまい、更には完全に潮が
満ち次の引き潮が始まるまで、しばらく海に変化がなくなるときがある。

 つまり魚たちは常に群れで泳いでおり、その群れは必ずしも一カ所に止まっていない。
また群れにも幾つかあって、先ほどの群れが去ると、次の群れが去った群れの後を埋めるように
やってくると言う具合に、常に変化している。この状態は寄せては返す波にも似ている。

 そして潮目にも大きな変化をもたらす満潮から干潮へ、干潮から満潮へと言う変化である。
これは魚の群れの動きにも影響を及ぼすほどの大きな変化である。

 潮の流れが止まると、瀬戸内海のように潮の流れが速いところでもさすがに波も立たず
べったりと凪のように海面が静かになってしまう。こうなると、どんなに撒き餌をしても
釣りにはならない。また、次の引き潮に向かうときに釣れるかというと、その保証はない。


 やはり早朝が干潮で、それから満ち潮に向かうときがもっとも良く釣れる。これが同じ
海かと思うくらい変化が激しい。魚の食欲を促す何かがあるのだろうか。

 朝日が斜めに差し込み海水面にさざ波が踊るとき、満ち潮に乗って魚たちが押し寄せて来る。
さざ波は決して海そのものの変化によるものだけではなく、魚たちが身を躍らせて押し寄せて来る
姿でもあるのだ。

 そこへ釣り針を投ずると、すぐさま糸はピンと伸び、更には先端の浮きが水中に沈み
やがて魚がきらりと光る。その瞬間を逃さず竿を持ち上げると糸の先で魚が跳ねている。



 世の動きにも海の潮の変化のように潮目だとか潮時だとかいったようなものがあるようだ。
それが今、私の周辺で起き始めている変化だ。

 回船問屋が指定管理となって1年猶予、未だ押し寄せるほどの観光客は来ないが、何となく
問い合わせの件数や内容に変化が見られる。その変化というのは、ここで食事をしたいという人や
団体が徐々に増えているのだ。

 そして何よりうれしいのは来年の3月に劇場公開される「ひるね姫〜知らないワタシの物語」
というアニメ映画だ。舞台は倉敷市下津井。主役のここね役の声は人気女優「高畑充希」さんが
吹き込んでいる。

 そして更に・・・。私が回船問屋の館長を引き受けたもう一つの動機が、回船問屋が建っている
下津井地区の観光地としての体制立て直しである。

 回船問屋がオープンして今年で21年目。開館当初こそ瀬戸大橋ブームも手伝って大勢の
観光客が押し寄せたらしいが、ブームが去り次第に低調になっていった。そして街は過疎化の
一途を辿っている。交通が不便なこの街を活性化することは容易ではないが、何とかして
いきたいと思っている。

 まずはここへ住んでみようという人をこの地へ招き、道を切り開きたい。と言うことで今年に入り
急激に訪問者や関心を寄せてくれる人が増え始めた。海で言えば今が潮時なのかも知れない。

 明らかに今の情勢は、底が見えた干潮から潮が満ち始め、満潮に向かい始めている。さあ船を
出そう。そして帆をいっぱいに張ろう。下津井を滞在型のリゾート地にしていこう。そうしなければ
この街の未来はない。

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