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吾喰楽家の食卓

落語と浴衣 

2016年08月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

誰から聞いた話か忘れたが、最近、知ったことである。
「能や狂言を観るのには紋付き袴、歌舞伎は羽織姿、落語は浴衣でいい」と、江戸時代の書き物に記載があるという。
今で云えば、スーツにネクタイ、ジャケット姿にノーネクタイ、ジーンズにTシャツといった感じだろうか。
先日、浴衣を着て飲み会に行ったら、眠っていた和服好きが目覚めてしまった。
今まで考えてもみなかった、銀座風流寄席に浴衣で行くことにした。

受付で会費を払うとき、若女将から「綺麗ですね」と云われ、浴衣のことだと分かるのに少し時間を要した。
勿論、誉め言葉には違いないが、古稀を迎えた男に相応しくないと思った。
献立表や演題の説明書を受け取り、会場へ入ろうとしたとき、後ろから「いい浴衣ですね」と、声を掛けられた。
振り返ると、鳳楽師匠である。
狭い通路から会場に移動し、師匠と向き合った。
師匠は私の足もとを見てから、徐々に顔を起こし、「似合っていますよ」と誉めたので、素直にお礼を云った。
呉服屋の三男坊だと伝えたら、「道理で」という顔をした。

昨夜、生家に戻ったら、珍しく兄は起きていた。
鳳楽師匠に浴衣を誉められたことを報告すると、満更でもない顔をした。
8月の国立名人会でも着ようと思うので、浴衣を置いていくことにした。

今朝、兄との会話である。

「9月10日に浴衣を着て、時季的に可笑しくない?」
「ぎりぎり、大丈夫だよ」
「来月の銀座風流寄席で、着ようかと思うんだ」
「いいじゃない」
「でもさ、鳳楽さんに、同じ浴衣を見せるわけには行かないな」
「そうだな・・」

という訳で、跳ね馬柄の浴衣をゲットした。
最初は似合わないと思ったが、着てみると悪くない。
浴衣を繰り返し着ていると、その内、合わせの絹物を着たくなるかも知れない。



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シシーマニアさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

鳳楽師匠は、口演が終わっても帰らず、最後まで我々に付き合ってくれます。
席には着かず、端からお酌をして回ります。
ご自身も、少し飲みますよ。

今回、我々の前には、顔なじみの蓮舫さんに似たプロのフルート奏者が座りました。
11月に原宿である、彼女のコンサートに行くことになりました。

会の様子は、パトさんのエッセイ集9月号に載ると思います。
是非、ご覧下さい。

2016/08/15 14:24:20

舞台と客席が一体、というのはいいですね

シシーマニアさん

吾喰楽さんの古典芸能ライフ、

更に、佳境に入ってきましたね。
鳳樂師匠も、きっとこういった交流が楽しみなのでしょうね・・。

多分、クラシックの分野でも、そういったサロンが増えつつ有るのだと思います。
東京を離れて、大分過ぎますので最近の事は知りませんが、話にはよく聞きます。

当地では私達も、手作りで交流をメインにしたコンサートを、楽しんだりしています。

2016/08/15 12:20:13

喜美さんへ

吾喰楽さん

こんばんは。

飲み会で着たのは、右側の浴衣です。
少し、誉めすぎの感があります。

今度のは左側で、大分、趣が異なります。

2016/08/14 18:11:50

あらあら

喜美さん

うまい具合に 又頂いたのね
先日飲み会で とてもお似合いになったとか その姿想像しました
和服もお似合いね

2016/08/14 17:07:24

パトラッシュさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。
暑いとはいえ、幾分、凌ぎやすい日です。

実は、出かける時から、同じ浴衣を二度続けて着るのが嫌でした。
義姉は、「どうせ着ないんだから」と、応援してくれました。
跳ね馬、意外と良かったですよ。

お誉め頂き、恐縮です。

2016/08/14 13:49:56

まんまと

パトラッシュさん

策戦奏功ですね。
そう来られたら、お兄さんだって、否やは言えないでしょうよ。

良い柄ですね。(どちらも)

そして本日のブログ。
短文の見本になるような、快い筆致です。

2016/08/14 13:35:28

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