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敏洋’s 昭和の恋物語り

[舟のない港] (八十四) 

2016年07月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



その言葉が、合図かのようにどちらからともなく、唇を合わせた。
軽く触れただけのキスが、二度目には お互いの舌を絡め合わせた。

男は麗子の服を、麗子は男のシャツを、競い合うがの如くに脱がせ合った。
窓からの月明かりに照らし出されるその肌は、きめ細かく滑らかで吸い付くかの如きその肌は、生活に疲れたミドリの肌にはない、輝きがあった。

しばしの間、男は見とれていた。
「素晴らしい!」
思わず出た男の言葉だった。
そしてその言葉は、麗子の耳に心地よく届き、ますます麗子を燃え上がらせた。

動きの止まった男に麗子は焦れた。
「どうしたの」
勝ち誇ったような麗子の言葉だった。

麗子が思い描いていたシーンが、今、ここにあった。
男が私にひれ伏している。
麗子は、言いしれぬ法悦感に浸った。

確かに夫も、「お前はの身体は、素晴らしい!」と賞賛してくれる。
しかし、男の言葉ほどに燃え上がらないのはどうしたことか? 
男と夫の年齢差だけではない。
飾り物として扱う夫と、生身の麗子として扱う男との差なのだと、今、麗子は気付いた。

「どうしたの! 時間の心配は無用よ。主人は出張中よ、心配は要らないわ」
不用意な言葉だった。口にしたとたん、後悔の念が生まれた。
しかし一度口にした言葉を飲み込むことはできない。

麗子のその言葉を耳にした時、男はやり場のない憤りを覚えた。
?俺は、旦那の代用品なのか!?

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