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敏洋’s 昭和の恋物語り

にあんちゃん 〜大晦日のことだ〜 (二十九) 

2016年02月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「にあんちゃん、お帰りかい。ほのかちゃん、にあんちゃんと一緒でいいねえ」
「にあんちゃん、明日にはお願いだよ」
「わかってるって。ばあちゃん、少ししつこいぞ」

 次々に、次男に声がかかる。
そして次男と言えば、身構えることもなく自然体で応じている。

「笹本さんの笑顔は、作り物ね。
でも、にあんちゃんは心底からの笑顔なのよ。
喜怒哀楽を、しっかりと出してるわね。

それが介護士としてどうかと言えば、十人が十人、だめだと答えるでしょうね。
でもね入居者さまたちの立場からみると、どうかしらねえ。
これも宿題よ」

 帰り際に出された課題の答えは、すぐには出ない気がしていた。
しかし今、次男との声の掛け合いをする老人たちを見ると、生き生きとした表情を見せている。
ほのかには見せてくれない笑顔ばかりだった。

「すまないねえ、いつも」
 感謝の言葉を聞くことはあっても、次男に見せた底抜けの笑顔はなかった。

 他の介護士たちはどう思っているのか、聞いてみたい気もするほのかだが、聞くことが怖い気もする。
新人じゃあるまいし、と笑われるのが落ちのような気がしてならない。

介護専門学校の友人と会う機会ができた。
少し早いけど同窓会でもしない、と声がかかった。

二ヶ月目のことだ。
戸惑うことばかりの毎日の中で、気の合う仲間に疑問をぶつけてみた。

その殆どから、「なんで?」という言葉が返ってきた。
「教えてもらえないの? 先ぱいたちから」「考えすぎじゃないの?」「ほのかって、まじめだもんね」「つぶれちゃうわよ、そんなことじゃ」
そんな言葉が飛び交った。

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