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シーラからの贈り物E 

2016年02月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:日常

<初体験>


 シーラの生涯17年の間に初体験させた中で印象深いのは、関東南部では珍しい大雪の中で遊んだことや八ヶ岳でのドッグランがある。また、初体験させてやれなかったのは去勢による出産だろう。


 オーストラリアから来て5・6年が過ぎた2006年1月21日は、四緯羅の家の前にある公園に5〜10pも積もる大雪が降った。勿論オーストラリアにも冬があるからあちらに居ても雪の経験したかもしれないが、雪の少ない関東南部でこんなに積もるのはやはり珍しい。朝起きてみると前夜から降り積もった雪があたり一面を真っ白に包みこんでいた。チャンスだと思い7時過ぎにシーラを連れ出し、公園の広場を走り回らせた。
 翌年だったか、雪の無い八ヶ岳近傍のドッグランでリードを離し走らせたが、柵の内側を勢いよく走り回る様子は、まさに疾風を切るようにも牧羊を一生懸命追いかけている様子もこんなものだったのか。それとも、ただ解放感の喜びを彷彿させているだけだったのか。
 
 これらが最初で最後、後は家のベランダで走り回ることと散歩でしか解放感を感じなかっただろう・・・。

 
 我が家にとってペットを飼うのは初体験だった。
 妻は、思いもかけない出産とその後の面倒を恐れ、我が家に来て数ヵ月後に去勢しようと言いだし、家族でその通りにした。
 冷静に考えると、シーラは家の中で生活させ、散歩はリードを付けてするから、野良犬とは違うので、間違っても妊娠・出産することはないのだ。
 生き物の使命は子孫繁栄だろうから、シーラも一度は妊娠・出産・子育てをしたかったに違いない。それなのに、去勢で根本を葬ってしまった。
 シーラがジャックラッセルと当時珍しかったので、ペアリングさせて小犬を譲って欲しい言った友人がいたが、去勢で希望に応えてあげることはできなかった。

 いつものように朝の散歩の時、他の散歩中の小型犬が飼い主と駆け寄ってきた。
 最初は相性診断?し始めた。顔をくっつけたり、お尻をクンクンしたりしていたが、この犬は発情期の雄犬だったか?!突然、自分のペニスを勃起させ迫ってきた。 勃起したペニスは白いアスパラのようにも真竹の皮を剥いたタケノコのようにも見えた。飼い主は“おぉ〜”と言ってリードを引き挙げた。
 
 シーラは去勢していたので初体験させても問題なかったが、飼い主同士のとっさの反応で、初体験のセイコウはセイコウしなかった。
 相手の飼い主は“すいません”と謝罪し、顔を赤らめて去って行った。
 四緯羅は、シーラとの散歩で貴重な体験をした。



 人間の都合でペットの犬を去勢して子孫繁栄を遮断したのは良かったのだろうか?
 シーラは出産出来ないようにしたことを怨んでいないか!?
 まぁ、終わってしまったことはしょうが無い。
 雪の降ったグランドや空気の綺麗なドッグランで思いっきり走らせたりしたから許し呉れるだろう!?



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