一歩前進!

杖は知っている ? 

2017年08月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:日常

          
        < あの優しさは本物だ! >

 先日、10歳か20歳位年下に見えた若いご婦人との関わりにやさしさと厭らしさを感じた。スーパーで声かけてくれた方は芯(心)から優しいご婦人に違いない。


 7月30日(日)妻に頼まれた買い物を買うために、いつもはリュックを背負って杖を突いて出向いているところだが、しっかり歩けないのでこの日は車で出かけた。車なので2L入りペットボトルの十六茶をケース買いしようとマルエツの屋上に駐車した。
 エレベーターで降りて入り口にあるカートを使おうとしたら、たまたま隣り合う列に1台ずつあり、最初は杖を立てるパーツのないカートに手を掛けた。隣のカートにはパーツが付いている。それにしようと手を出すと、直後に入店してきた60代位のご婦人もそのカートを使おうとの気配を感じた。ご婦人は気持ちよく譲ってくれた。「すいません」とお礼を言いながらそのカートを引き、押して2・3歩進むと後方から掛け声が聞こえた。「お父さんこれいいんですか?」と。
 娘からも妻からも呼ばれたこともない呼び方に慣れてない。まさか四偉羅に向かって声掛けされているはずはないと思いながらも振り向くと「かごを忘れていますよ」と彼女は微笑んだ。「ありがとうございます。今日は使わないので」とお礼を言った。優しい方だなぁと思いながら爽やかな気持ちを貰って店内へ進んでいった。   

 前日、合唱の練習終了後にいつもは将来のために最寄り駅から杖でも2?を歩いて帰るが、今はまだその気力が無いのでバスにした。乗客は少なく出口に近い優先席に座れた。下車するバス停に着くと3人位が立ち上がったが、四偉羅一番前だったので最初に下りようとした。すると、時間が掛かると思ったのか、「一寸ごめんなさいね」と言って四偉羅を遮るように前に出て来た。四偉羅も「ごめんなさいね」と言って譲ったが、腹の中では何秒も違わないのに、変な人だなぁと寂しさを感じながら続いて降りた。  
 同じ方向に歩いて行っている。あの曲がり角を曲がれば我が家、曲がらなかったのでその先にある老人ホームへ行くお見舞いの時間が迫っていたのかもと思うことにした。
 四偉羅って、気が弱いのか、人が良いのか・・・。


 それ以降、バスで下車する時は最後尾にしようと・・・。
 いや、しっかり杖なしで背伸びして歩けるようにしなければ。
 スーパーで出会ったご婦人は芯(心)の優しさを持った方だったのだ。

 杖はどちらが正しいか知っている。



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