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自然愛好友の会オフ 青梅市と日の出町・あきる野市の境界尾根歩き(4/4) 

2016年01月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

[満地峠まで歩いて下山、小作駅に向かう]

展望もない道なので、ひたすら前方をみて歩く。1時57分、目の前に大きな盾のモニュメントが現れた。その先には東屋も見える。盾は中世騎士が使っていた盾ではなく、機動隊が使用した細長い四角い窓のついた盾を巨大にしたものだ。台座の石積みには「栄光の盾」の銘板が埋め込まれていた。赤ボッコで昼食を摂って以降、腰を降ろしていなかったので、東屋で休憩をとった。休んでいる間に3人ほどのMTBライダーが走って行った。東屋は境界尾根からあきる野の菅生谷側に派生した尾根にあり、その尾根にも道が伸びていた。5分ほどの休憩のあと、栄光の盾のところに戻り、満地峠に向かう尾根への道を確認して、先に進む。

少し尾根を下って行くと、今度は馬の彫像。さらに進むと巻道からちょっと離れた尾根に四季庵という東屋もあった。この東屋の中央にはテーブルはあるが、ベンチは無い様だった。名前負けの感がある。さらには、ゆうひ台という東屋もあった。これらのモニュメントや東屋は、あきる野市の菅生側に、警視庁機動隊の訓練所があるためらしい。尾根の構造物については「機動隊のレクセン」と書いていた記事もあった。樹間からちらりとグランドが見えたところもあった。

さらに進むと、あきる野市側に「マムシ注意」と何箇所にも書かれた札があり、上部に有刺鉄線が張られた金網のフェンスの脇を進む道になった。フェンスの内側には監視カメラも設置されていた。フェンス際の境界杭には「総務省」の文字が刻まれていた。ネットで記事を探ると、警視庁管轄の火薬貯蔵庫があるようだ。落雷が原因の平成12年8月12日に起こった小爆発事故の調査報告書の記事もあった。そう言えば、分岐の指導標に「火薬」と書き足されていたものもあった。「火薬ってなんじゃ?」と思っていたが、謎は解けた。フェンス沿いの道は、10分弱続いた。訳が分からないのは「マムシ注意」の札だけだ。

2時38分、古満地峠に着いた。指導標には「菅生通り方面」はあったが、青梅市側の表示は無かった。1/25000地図には尾根を下る道が表示されている。境界尾根はここで100mほどの間、南に向きを変える。その尾根がまた東向きに戻ったところが、境界尾根歩きの終点として計画していた旧満地峠だ。青梅市側に下ると、地図上の満地峠に出る。満地トンネルができる前に、車で越えられた峠になる。青梅市側は、車道の面影が残っていて雨で掘られてしまった溝などはあるが、一定の幅員の道が下っているが、峠の切通しのあきる野市側はフェンスで閉ざされていた。この満地峠と、現道の新満地トンネルのあきる野市側入り口の間は、宗教法人の私有地があり、旧車道はそのままの形では残っていないようだ。

車が走る事が無くなり、人通りも少ない旧車道は落ち葉が積もっていて、落ち葉に隠れた石や雨で掘れた溝に気を使いながら歩く。400m程下ると谷側に建設資材置場があり、今も車が走ることの道になった。そして程なく、左の斜面上に民家があるところに出る。3時寸前に、現在の満地峠をトンネルで抜けて来た国道411号線に出た。合流点付近のS字カーブでは拡幅工事が行われていて、時限一方通行の規制で車が渋滞していた。国道に出る寸前に青梅方向にバスが1台通過した。国道を少し歩いて、啓明学園前のバス停からバスで小作駅に出る予定でいた。

400m程歩いてバス停に着くと、次のバスまでは30分以上あることが分かった。国道に出る前から雨が降り始め、バス停に着いた時には本降りになてしまった。バス停には待合所は無いので、傘を差してただ突っ立ているのも辛いので、小作駅方向に歩くことにした。友田町の三叉路で国道から都道249号線に曲がり、多摩川橋を渡る。多摩川橋からは直ぐ下流にある羽村堰が見えた。小作坂下のバス停に3時23分に到着。ここで25分待ってバスに乗り、5分余りの乗車で青梅線小作駅に着いた。

天気と歳末に近い時期のためだろう。同じ道を歩く人とは、境界尾根に登る途中で追い抜いて行った単独行の男性1名だけ。トレイルランの人と2名程スレ違い、そしてMTBライダー4人ほどとだけだった。生憎の天気で、折角の天狗岩や赤ボッコの大展望が霞んでしまっていたのは残念だったが、変化のある面白い尾根道だった。新緑の頃や、紅葉の頃なら更に楽しめただろう。最後に山から降りてから、雨に降られてしまったが、山中は雨具なしで歩けたのは良かった。同行のヨゴサン、きみさんお疲れ様でした。
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写真は「機動隊関係のモニュメントなど」と「古満地峠の指導標と満地峠」



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