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自然愛好友の会オフ 青梅市と日の出町・あきる野市の境界尾根歩き(3/4)  

2016年01月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

[馬引沢峠、二つ塚峠からあきる野市境界尾根へ]

12時25分、“赤ボッコ”を後にする。ここからは馬引沢峠に向かって、ほぼ下り一方になり、冷えた身体は温まらない。15分弱の下りで尾根の右手に金網のフェンスが続くようになる。12時43分、馬引沢峠に到着。青梅市側の馬引沢から枯れ葉に埋もれた舗装された林道が上ってきている。日の出町側はまだ金網のフェンスだ。峠道はフェンスで断ち切られ、尾根道との十字路にあたる場所の指導標の「日の出町玉之内」という方向板が虚しくフェンスを指していた。フェンスの日の出町側は、東京たま広域資源循環組合が運営する、二ツ塚処分場。この処分場は、一般廃棄物の処分場で多摩地域(25市1町)の清掃工場から排出される焼却残渣をセメントの原料としてリサイクルする、プラントもある。自然を壊して欲しくはないが、家庭から出されるゴミがなくならない限り、こんな施設の存在もやむを得ない。

馬引沢峠からは一旦境界尾根を離れ、青梅市側の巻道になる。3分ほどでまた分岐がある。真っ直ぐ進むと、駒木野に下る道になる。指導標に従いV字状に曲がる。しばらく進むと再びフェンスの続く境界尾根に戻る。木立の切れ間からは処分場のエコセメントプラントが見える。処分場フェンスが終わり、緩やかな尾根道を上って行くと二ツ塚峠。この峠は鞍部の峠道ではなく1/25000地図で358mの標高点が示された緩傾斜のピークに当たる。現在、都道が越えている二つ塚峠は、古くは京塚峠の名だったとのこと。二つ塚峠には、悲しい伝説があるそうだ。指導標には日の出町(バス停)0.7kmの表示があったが、“(バス停)”と“0.7km”の箇所が削られていた。過去は二つ塚峠越えのバス路線があったが廃止されたらしい。

この古来の二つ塚峠と都道が越えている現代の二ツ塚峠の間は、1/25000地図に道は示されていない。でも明瞭な尾根道は続いている。1時8分、2つの無線塔の立つ場所に出た。ポツポツと雨粒が落ち始めたが直ぐに強くなる恐れはなさそうだった。尾根を外さないように無線塔の脇の踏み跡を辿って行くと都道二つ塚峠の切り通しの縁に達する。都道に下る箇所は急な土手を、スリップしないよう慎重に下りる。降りてから見ると、虎ロープも付けられていた。峠越えの車は多い。カーブの切り通しで見通しが悪いので、しばらく様子を見計らって急いで横断する。反対側の尾根の取り付きは、フェンス沿いの上りで、しっかり踏まれていた。都道を見ていると車以外に、日の出町側から何人ものツーリングの自転車がやってきて走り去って行った。

再び境界尾根に出るとしばらくは上り坂だが、さほど急ではない。1時22分、菅生の谷を挟む二つの尾根の分岐のピークに達した。どちらの道も良く踏まれている。小さいが文字画はっきりした高さ50cm足らずの指導標があった。菅生の谷の南側の稜線へは西多摩霊園方面、北側の稜線へは満地峠と草花と書かれていた。草花とは、満地峠から続く尾根のにある「羽村草花丘陵自然公園」のことだ。分岐を北の尾根に採る。ここからの境界尾根は青梅市と日の出町から、青梅市とあきる野市の境界に変わる。分岐の場所はスギとヒノキの植林だったが、間もなく自然林に変わる。高い木は落葉樹だが、標高が下がっているので照葉樹の低木も多くなる。樹間からの展望はここまでにも増して効かない。際立ったピークもないため地図を広げてもどこにいるのか目印が無い状態だ。

GPS記録を見ると、地図に316mと示されているピークには分岐があり、小さな指導標には大仁田川方面」と書かれていた。大仁田川は尾根の北側を西から東に直線的に流れている川だで、分岐した道は地図には示されていない道だ。後方からMTBを押し上げて女性がやってきた。どこから歩いて来たか聞かれ、天狗岩や赤ボッコを通って来たと答えたが、そう知れた場所では無いので、分からない様子。吉野梅郷の近くから歩いて来たと言ったら納得したようだった。ピークからの下りはさっそうとMTBに乗って消えて行った。ネットで情報を見ると、二ツ塚峠と満地峠の間の尾根は、起伏が少ないので、MTBで山道を走る仲間にとっては、メジャーなルートでもあるらしい。
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写真は「二つ塚峠」と「青梅市・日の出町・あきる野市境界の山道分岐」



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