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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)母親の声に何の反応も示さない 

2015年11月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「そうそう、そのことなんですが。
先生にはもうしわけないですけれど、旅行は中止することになりました。
お正月返上に、なりそうなんです。

明日の元旦は自宅待機ということになりそうなんですけれど、二日からは会社に泊まりこみになるかもしれませんの。
ねえ由香里ちゃん、このままお家にかえりますからね」

由香里は、母親の肩にもたれ掛かりながら無言だった。
半開きの眼で、母親の声に何の反応も示さない。
昨夜のはしゃぎぶりとは裏腹に、大人しい。

両親共に不在の、特に母親不在の夜を過ごした経験のない由香里は、言いしれぬ不安に襲われた。
泊り込みに来てくれたお千代さんが床に入った後も、彼と共にトランプゲームに興じた。
二人だけではゲームにならないよと彼が言って聞かせても、あくびを連発しながらも由香里は取り憑かれたように興じた。
何度も「そろそろ…」と彼がなだめても、頑として床に入ろうとはしなかった。

柱時計が三回鳴ったところで、とうとう彼がダウンした。
徹夜には慣れているはずの彼だったが、やはり初めての地であること、この誘いの裏にあるものをあれこれ考えた彼で、昨夜もあまり寝ていなかった。
そんな彼が床に就いた後にも、由香里はトランプ占いに熱中した。
そんな由香里が床に入ったのは、外が白々とし始めた頃だった。

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