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独りディナー
娘と二人のピクニック
2015年07月30日
テーマ:思い出すままに
娘と、シェーンブルン宮殿へ行った事は、食事以外にあまり覚えていない。
あるお天気の良い日、まずウィーン市内にある「ノルトゼエ」というseafoodのお店で、色々テイクアウトをした。
茹でたエビのマリネーとか、ニシンのマリネー等、肉食西洋ではちょっと珍しいものをどっさりと。他にもサンドイッチを買ったかな。
シェーンブルン宮殿は、私が最初に見た宮殿で一目ぼれした場所だし、留学最後の一年間はすぐそばに住んでいて散歩コースでもあった。
でも、以前に主人と一緒に訪れたときは、市内にある王宮の圧倒的なスケールの大きさに比べて、この美しい離宮には余り関心が無いようであった。
カフェ・グロリエッテでも、「中途半端な時間にお茶を飲んでも、夕食時に飲むビールの味が落ちる」と、興味を示さなかった。
そのリベンジは、数年後親子でミュンヘンに滞在していた親友とウィーンで落ち合った時に、一緒に食事をすることで、まあ既に果たしていたのだが・・。
娘は、予定外の行動をとるのが好きである。
テイクアウトした食料を持って、シェーンブルンへ行こうと言う。
そんなにお庭が広いなら、ピクニックするところぐらいあるよ。
地下鉄のシェーンブルン駅で降りると、見慣れた風景が広がっていた。
数十年まえ、一年間通った駅である。
でも、遠い昔でどの道だったか思い出せないでいたのだが、不思議なことに、道の標識の文字をを見てはっきり思い出したのだ。
Iheringgasse。
そうだ、このスペルを自分の住所として、何度書いたことだろう。
その頃はまだ、メールもなく通信は手紙であった。
すっかりテンションの上がった私を見て、娘はその辺のレストランでビールをテイクアウトできないかな、という。
まずは、訊いてみよう。
ドイツ語は全く知らない娘が、率先してビールを頼み、忘れずに瓶の栓まで抜いて貰っていた。
若い人は、行動的である。
もう私は、宮殿についても、どこで食材の荷物を広げようかと、それだけで頭がいっぱいであった。
結局、長い散歩道に並ぶ、ベンチの一つに腰かけて、その頃は東京都と名古屋に離れて住んでいたので、色々とおしゃべりをしながら、楽しい昼食をとったのだった。
そしてそれ以外、宮殿の中に入ったのか、グロリエッテまで足を延ばしたのか、全く記憶に残っていない程、それは思いがけなく充実した時間であった。
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確かに、娘は親友ですね。
彩々さん、こんばんは。
そうですね。少なからず、興奮気味の様です。
今から、忘れ物が無いようにリストアップしてみたり、ドレスがちゃんと着られるか試着してみたり・・。
準備は、コンサートの前とちょっと似ているのですが、興奮している場所が全く違うというか・・。
彩々さんのコメントを読んで、リストアップの中にハンカチも加えました(笑い)
2015/07/30 21:21:17
お嬢さんがいらして良かった!
そろそろ、こんばんわ。
もうすぐお嬢様の結婚式で、シシーさんも少々、興奮気味かしら!?
でも当たり前ですよね。
一人娘が結婚するというのは母親にとっても親友が居なくなる想いですもの。
思い出しても恥ずかしいくらい私なんか、
結婚式で号泣してました。
母と娘とでシェーンブルン宮殿のベンチで
ビールですか!?
良い思い出になりましたね。
また結婚されたらされたで、良き関係が
築けそうで楽しみな親子さんです。
2015/07/30 16:43:09