メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十四)そろそろ起きて 

2015年07月12日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



牧子と疎遠になって以来、女性との縁がプツリと切れてしまった彼だった。
由香里が相変わらず、彼とのデートをせがんでくるが、気乗りがしなかった。

真理子の件が一段落すると、無性に牧子に逢いたくなる彼だった。
一度手紙を書いたものの、牧子からの返事はつれないものだった。
父親の介護に追われる牧子は、とてものことに身動きがとれない状態だった。

こちらから押し掛けようかとも考えてはみたが、二の足を踏んでしまう。
よしんば出かけてみても、一杯のコーヒーを飲むだけになってしまうのが関の山だろうと思える彼だった。

「武士さん、そろそろ起きて」
彼は、麗子に起こされる迄、快い眠りに入っていた。
すがすがしい気持ちで目覚めた時、辺りは闇に包まれていた。

「よく眠っていたわね」
母親のような優しい言葉に、牧子かと見紛う彼だった。
「かれこれ、二時間近く眠ってたわよ。ハイッ、お弁当」

確かに、麗子だった。
目をこすってまじまじと見つめるが、やはりのことに麗子だった。
「いやあねえ、もう。まだ、寝ぼけてるの?」

「すみません」
「昨夜は、夜更かししたの? レディを前にして眠るなんて、エチケット違反よ。
それとも、私のこと、女性だとは思っていらっしゃらないのかしら」
「と、とんでもない! 麗子さんは、十分に女性です。
夜更かしした、というより、眠れなかったんです。
麗子さんのことを、考えてしまって‥‥」
「あらあら。随分と、お世辞が上手くなったこと。でも嬉しいわ。うふふ」

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ