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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜 (十二) ライバル心 

2015年04月30日 外部ブログ記事
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「由香里のお母さんはねえ、すごいんだよ。服を着てるから分からないでしょうけど。
由香里もね、大人になったらきっとああなるんだから。
麻由美なんか、目じゃないよ。だからタケシさん、期待しててね」

目を輝かせながら、熱っぽく由香里は訴えた。
麻由美に対するライバル心が、彼にも手に取るように分かった。
やっと彼にも、麻由美とは偶然に出会ったのではないことが分かった。
思わず、苦笑する彼だった。

「ホントだよ。きっと、プロポーション抜群になるんだからあ」
何度も由香里は、彼に対してポーズをとり続けた。

由香里に言われるまでもなく、母親の見事なプロポーションには気が付いている彼だった。
由香里の我がままに付き合ってきたのも、母親会いたさの面も否定できなかった。
不謹慎だが、夜に母親を思い描いたことも一度や二度ではなかった。

「そうかあ。そりゃ、楽しみだ。それじゃ、それまで由香里ちゃんに嫌われないようにしなくちゃね」
と、赤面しつつ答える彼だった。
「そうだよ。だから、由香里のこと大事にしてよ。タケシさんに、いつか由香里の処女をあげるから」

冗談とも思えぬ由香里の言葉に、彼は戸惑った。
由香里にしても、思いも寄らぬ自分の言葉に驚いた。
耳たぶまで赤くしながら、観覧車の中に二人きりなのだと気付いた。
そして水着姿なのだ、と意識した。

由香里の動揺に気付いた彼は、窓から地上を見下ろしながら
「うわあ。こりゃ、高いや。蟻みたいだよ、下の人たちが」
と、素っ頓狂に声を上げた。
彼にしてみれば、高揚する気持ちを抑えるつもりだった。
しかしその言葉が、由香里には決定的になった。

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