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リズム感 

2015年03月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:読書

村上春樹の「小澤征爾さんと、音楽の話をする」は、私にとってすこぶる面白い本である。

彼が、ジャズに精通している事は、既に有名な話だ。

何冊かのエッセイで、それは充分、周知済みである。


でも、クラシックを題材にして、小澤征爾と語り合える、その知識力と判断力と理解力は、脱帽どころの話ではない。


そして、そのことに感心した小澤征爾に、答えた村上春樹の言葉が、


「僕は暇だし、だいたい家にいるから、ありがたいことに朝から晩まで音楽を聴く事ができるのです」

業績をあげている人が、「自分は暇だし・・」と言える、その精神的ゆとりに私は憧れる。


更に、読み進んでいくうちに出てきた言葉、「その人の書く文章にリズム感があるかどうか」


これは、私が長年無意識に感じてきた思いであった。

芥川賞が発表された月の、月間雑誌「文芸春秋」は、毎回とはいかないまでも、結構興味を持って読んでいる。


そしてさすが、それらの文章からは、根底にあるリズム感が、心地よく伝わってくる。

でも、今まで誰と共有したこともなく、無意識に感じていたこの感覚を、村上春樹が簡潔に表現してくれた。


大それた言い方をすれば、そんな思いであった。



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村上春樹は、

シシーマニアさん

吾喰楽さん、コメントありがとうございました。

私は村上春樹の文体が好きで、特にエッセイを好んで読みます。

音楽にたずさわっていると、リズム感は避けて通れない課題ですので、村上春樹のこの文章が、特に記憶に残ったのでしょう。

一般論とは、言えないかもしれませんね。

2015/03/02 17:17:18

村上春樹

吾喰楽さん

おはようございます。

早寝したら、目が覚めてしまいました。

私は村上春樹の本を、読んだことがありません。
自分でも不思議に思いますが、はっきりとした理由はありません。

文章のリズム感って、結局のところ、書き手の個性だと思います。
ところが、意識したことはありますが、思うように行きません。

「ません」が多い文章になりました。

2015/03/02 01:57:23

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