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今晩、お暇ですか? 

2015年01月10日 ナビトモブログ記事
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ローマ警察で通された部屋は、雑然としたちょっと広めな空間で、何人もの人が壁に寄り掛かったり、椅子に座ったりしている中、中央の机を挟んで男の人同士が向かい合い、何かを話していた。

話の内容がわからないので、誰が被疑者で誰が取り調べ官なのか、判別がつかない程に、いずれの人も無頼漢風で、しかもかっこいい。

暫く待っていたら、机の前に居たアランドロン風の無頼漢が「お待たせしました」とドイツ語で言って、立ち上がった。

どうやら私達は、ドイツ語を話す警官を待っていたらしい。

「では、すられた時の状況を話して下さい」と言われて、私がバッグを肩に掛けて立ち上がり、スリ役の誰かがファスナーに手をかけた瞬間、友人が「モメント!」と叫んで、手首をつかむ。

これは、ヴァチカン警察と、アランドロンさんの前と、更にたしか、同じ建物の中にあった、イタリア警察でも、寸劇風に演じたのだったが、皆一様に友人の勇気を誉めたてていたなあ。

被疑者の若者は19歳とかで、中南米の出身者らしかったが、持ち物から出てきた手紙等で、住所不定の人物だという事が判明してきた様だった。

彼は終わり頃には、膝まずき、両手を広げ、私達に向かって「セニョリータ!セニョリータ・・!」と涙を流しながら、何やら訴えかけていたが、言葉は悪いながら、オペラの舞台か何かを見ている様で、非現実的な気持であった。

横でそれを見て警察の人が、気にするなと言ってさえぎっていたが、結局彼は最後に手錠をかけられて出て行った。

やはり、後味の良いものではなかった。

でも、朝からずーっと、緊張しながら付き合っていた私達は、おなかも空いてきて「こんな時、テレビドラマだったら、ご苦労さまでした、とカツドンでもご馳走してくれそうだけどね・・」等とくだらない事を言っていたら、アランドロン様が、「これで終わりました。何か私達でできる事があったら、おっしゃってください」と言う。

まさか、「お食事は、どうなる・・?」とも言えず、「今日はローマを離れるつもりだったので、泊まるところが無いのだけれど・・」というと、早速その朝まで泊まっていたホテルに電話してくれた。

言葉がわからないながら、「ローマ警察だ。今日まで宿泊していた日本人女性だけど・・」といった様な電話に、さぞホテル側も驚いたことだろう。

やっと夕方になって、建物を出ようとすると、ヴァチカンからずーっと一緒に付き添ってくれた警察の人が、片言のドイツ語で、言ったのだった。

「処で、今晩お暇ですか・・?」

警察官といえど、やはりイタリア人であった。



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イタリアは、底知れぬ魅力がありますよね

シシーマニアさん

マリーさんへ
イタリアといえば、失礼ながらあれ程にゆるい人達が、あの様に素晴しい芸術作品を残したのも、未知というか魅力ですね。その辺のギャップも、私は大好きです。
明日もまた、イタリヤでの思い出を書きたいと思っています。

2015/01/10 21:27:28

純情な日本女性は、勿論断りました

シシーマニアさん

彩々さんへ
イタリアの男性にとって、女性を誘うのはエチケットだそうですので、付いては行きませんでしたが、どうせ女性に生まれたなら、ラテン系って楽しそうだと思いません?
私の来世は、ラテン系が希望です。
スペインの人達も、毎日の生活が楽しいからよその国なんて興味ないのさ、とばかり英語が通じないんですよ。ワインは美味しいし、太陽はさんさんと輝いて、興に乗れば酒場でフラメンコを踊り、そんな生活をしていれば毎日が充実してるのかなあ。まあ、中年女性の大半は、ビアダルタイプではありましたけれど・・。

2015/01/10 21:18:16

はじめまして

さん

シシーマニアさんのブログにイタリアのことが書いてあるのを今日発見しました。

イタリア大好きな者でございます。

ソレントからに遡って、青の洞窟、パシリも読ませてもらいました。

まだ続くのでしょうか。楽しみです。

今年の秋にローマ、フィレンツェ、ヴェネチアに行こうと思っています。

さすがイタリア男ですね。

2015/01/10 20:49:02

またまた面白そうな展開

彩々さん

警察官がですか!?(笑)

イタリア人って、東洋の美人さんですもの

公私混同もプライドもかなぐり捨てるん
でしょう(笑)
声を掛けなきゃ男じゃない!?
さすがで…可笑しいですね。

2015/01/10 17:33:39

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