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「晴れたらいいね」オフ会で箱根明神ヶ岳へ(2/3)  

2014年10月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 見晴らし小屋から少し傾斜が増す。途中の林内では、マルバフジバカマ、サラシナショウマの花に、ミヤマシキミの赤い実も見られた。急な登りは長くは無く、間もなく緩い傾斜の尾根道になった。道脇は一定の幅の草地があり、お花畑になっていた。ススキが続き、ホソエノアザミ、アザミによく似ているが刺の無いタムラソウ、ノコンギク、ゴマナ、ハコネギク、リュウノウギク、アキノキリンソウ、ヨモギなどキク科の花が数多く見られた。

 12時、水場の神明水に着く。塩ビのパイプから水が落ちていた。神明水からまたしばらく急な登りになるが、また緩やかな花畑の中の道になった。少し雨が落ち始めたので、雨衣の上着だけを着て、ザックカバーを掛けた。ここでも、先のキク科の花に加え、オトコヨモギとキントキヒゴタイのそうそう見ないキク科の花も確認できた。キク科以外ではツリガネニンジン、ワレモコウ、チカラシバ、ヤマラッキョウ、トリカブトなどが目に付いた。リンドウもあったが小雨模様では残念ながら閉じたままである。

 草花とは関係なく、何基かの錆びたリフトの鉄塔が目に付いていた。ネット検索をすると、これを調査した人の記事があり、1965年(S.40年)に東箱根開発事業で、明神ヶ岳中腹に温泉付きの観光施設を作る計画があり、観光客を運ぶ手段としてロープウェイも計画されていたのだそうである。リフトはその為の資材運搬用に建設されたものの様だ。この開発事業は中断されてしまい、準備段階で作られたリフトの鉄塔だけが、残されたらしい。
 花畑状の尾根道が終わると、自然林の中の急坂となる。小雨が降り続き霧もあって足元が暗く感じる。やがて道は尾根を離れ右手に山腹を巻く道に変わる。3箇所ほどの細い流れを横切った。巻き道を進むと、徐々に周囲の樹木が低くなって来て稜線へ近づいているのが感じられた。

 1時5分。明神ヶ岳への道と明星ヶ岳のの道の分岐に到着した。午後1時を回っていたが、食事は山頂でということにした。幸い雨は小止み状態になっていた。10分ほどのやや急な登りを過ぎると、山頂手前の稜線に出た。付近は灌木と草原、晴れていれば展望の良さに感激する筈の場所だが、見えるのは白い霧のみである。景色は全くだめだっだが、周囲は見事なお花畑になっていた。先ず目に付いたのは大きい頭花を付けたフジアザミ、そして青紫のマツムシソウ、白い花弁で中心部が黄色のリュウノウギク、赤紫のホソエノアザミ、黄色のアキノキリンソウ。色とりどりでもあった。

 稜線に出て2分。1時17分に明神岳の山頂標識のある広場に付いた。ベンチには一人の先客。登る途中で追い抜いていった単独行の女性だった。ベンチや石に腰を下ろし昼食にした。風はほとんどなかったが、汗が冷えて寒くなる。標高1169mの山である。地図をみると三角点のある本当の山頂は150mほど先の様だったが、標高差はさほど無い。食事中に小止みになっていた雨がまた降り始め、急いで食事を済ませ、再出発の準備をした。
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写真は「見晴小屋」と「登山道の花[ノコンギク(白)、ホソエノアザミ(赤紫)、チカラシバ(薄紫の穂)]」



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