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みょうが徒然
「介護」未知の世界へ
2014年08月07日
テーマ:テーマ無し
昨年続けて二度、辛い場面に遭遇した。一つは宿泊先のレストランでの事。
テーブルに案内される途中に、母親らしき女性を囲み、子供やつれあいと見られる4,5人が和やかに食事をしている光景が目に入った。
その内何度か大きな声が、少し離れた私達の席にも聞こえて来た。こちらは食事の美味しさにあまり気に留めなかったのだが、お化粧室に立った時に何気なくそのテーブルに目をやると、なんと母親だけが一人取り残された状態でうつむいて座っている。駅からも遠い湖の畔のレストラン、どうやって帰ると言うのか・・・。胸が締め付けられるように痛んだ。
二つ目は、海老名のサービスエリアに立ち寄った折の事、歩きたくないのか、それとも車に乗りたくないのか、車にしがみつく女性の胸ぐらをつかみ、大きく左右に揺すっている女性を目にした。傍らの男性はそれを見ているだけだった。
その時85歳だった私の母は、少し物忘れが多くなったという程度だったが、太ももを骨折して入院した頃からあっという間に認知症が進んでしまった。要介護2の判定で、自宅や施設でリハビリに励む毎日だ。
優しく怒らず丁寧に見守る。これが鉄則。
母がだいたい1分毎に同じ事を繰り返し繰り返し訊いてきても優しく答えるのだ。
何でもハイと返事をして「貴女の言う通りにするからね。」と素直な母だけれど、その分自分で考える事はしない。歩いていい?座っていい?お手洗いに行ってもいい?
私は以前から香水やお香が好きで、母もその香りを喜んでくれるので母の寝室にもお香を焚いている。
我が家に来てくれる理学療法士の女性が「良い香りですね。お香が好きなんですか?」と母に訊ねている。母の返事は「別に・・・。私が臭いから焚いているんでしょ。」あんぐりである。
後で訊いてみると「私がそんな事を言ったの?なんて可愛げがないんでしょうね。嫌ね!」とまるで他人事である。
深夜にとんでもない所で寝ていたり、トイレの粗相だったり笑っていられない事も増えて来ている。でもまだまだ序の口。怒らない怒らない・・・母は何も覚えていないのだから。
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明るく過ごして行きたいですね
秋桜様
今日も訪問リハビリの方がみえました。母曰く「こんなあばら家に何しにいらしたの?」わ・私の家なんですけど・・・。楽しい事だけ文字にしていたら、いつかそれで笑えるかな・・・?
コメント有り難うございました。
2014/08/09 23:33:10
なんとまぁ〜
置いてけぼりにされたおばぁさん・・・
やりきれなさが残りますね。
辛い・・・です。
介護・・・未知の世界へ、ですね。
日常の戸惑い、怒り、悲しみ・・・
そして自分のこころとどう向き合うかですね。
お察しします。
2014/08/09 15:46:54
辛い場面
東日本大震災以後日本人は親切になっている気がしていたのですが、そんなひどいことに出会ったのですね・・・
僕も年老いた母がいますが、優しく怒らず丁寧に見守るって大変ですよね。
2014/08/08 21:32:11