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人生いろは坂

雪やこんこん 

2014年02月10日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 久々の雪でしたね。子供たちは大喜び。分かる気がしますねえ。私たちだって子供の頃、雪が降るとじっとしておられなくて
寒さなんかなんのその外へ飛び出してはしゃぎまわっていました。雪と言えば子供の頃、そう昭和20年の後半から30年代の
初めころは今とは比較にならないくらい良く降っていました。その頃に比べると昨今は随分降る回数も少なくなりました。

 思い出すのは12月の冬至の日、その日は近くの山の境内で炊き出しがありました。南瓜の入った味噌汁とおにぎり一個が
セットでお接待として配られていました。むろん今のように甘いものがあったわけではなく、子供たちも大人もいつも空腹でした。
そんなわけで子供たちは競ってお接待を受けに行きました。大粒の綿雪が降りしきる中でした。大きなおにぎりと南瓜の入った
温かい味噌汁の美味しかったこと。今でも懐かしく思い出されます。

 そして私の子供たちが小学校へ通っていた頃、その頃は子供会の活動が盛んな頃でした。その日も琴浦西小学校で学芸会の
ような発表会がありました。父兄はこぞって学校の講堂に詰めかけました。発表会が佳境に入ったころからしんしんと冷えはじめ、
瞬く間に外は大雪となりました。

 このままでは道が雪で覆われて帰れなくなることを懸念して大急ぎで帰ったことを思い出します。児島は上の町から瑜伽に
入っていく道を境にして、それから稗田寄りは雪の量が多くなります。更に海から遠ざかり稗田から御前堂に入ると更に雪の量は
増えます。どうやら気温と地形との関係があるようです。

 私は当時、コンビナートに勤めていましたから稗田からの山越えが鬼門でした。雪になると急こう配の坂道が越えられないのです。
その度に勾配の緩やかな道へと大回りしていました。今となっては懐かしい思い出です。そう言えばここから引き返したとか、横滑りを
してきた車と衝突しただとか。何かと雪に関する思い出はたくさんあります。

 さて倉敷が大雪に見舞われていた頃、私たちは山陰の方にいました。城崎温泉です。ここは山陰とは言っても兵庫県の北の方です。
元々雪深い温泉地、万全の体制が整っていました。道には融雪施設、庭の木々はことごとく雪つりが施されていました。宿の人に
言わせればこの程度の雪は雪ではないそうです。やはり豪雪地帯なのですね。

 城崎へ着いた日は天気も良く、早速、外湯めぐりへ出かけました。歩くことが苦にはならない私たちですからとうとう宿から遠く
離れていた駅まで歩いて行きました。宿は駅から離れたこの町のはずれ近くにありました。

 この街は如何にも古き良き時代の温泉地らしく巨大なビルは一つもなく旅館も古いたたずまいをそのままにとどめていました。
私は二度目の訪問でしたが、印象では二十数年前も今もほとんど変化はないように思われました。昔の温泉地にはつきものの
スマートボールや射的場もありました。

 何よりも外湯が7軒、どの外湯も良く整備され大賑わいでした。かつて玉造へ行ったことがありますが、若いころ行った時の
面影は皆無で街は閑散としていました。城崎と同じように川べりの温泉地ですが両岸には大きなホテルが林立し街の賑わいは
全くありませんでした。残念なことですがホテルへ全ての観光客を囲い込む作戦です。飲食を済ませて街へ繰り出す人はいません。
全てはホテルで間に合うようになっているからです。ホテルは栄えて街は寂れる一方です。その中間どころなのが湯村温泉と
三朝温泉でしょうか。

 温泉地には温泉地らしい町の風情が必要だと思うのは私だけでしょうか。この日は外湯を二軒回っただけで、すっかり湯あたりし
疲れてしまいました。情けないことです。当初は夕食を済ませて近くの外湯にも行ってみようと言っていましたが、それも果たせず
早々に夢の中に引きづりこまれてしまいました。

 明けて翌日、外はしんしんと降る雪のためか薄暗い。6時過ぎなのに山間のこの町はなかなか明るくならない。結局、外湯には
行けませんでした。近くに源泉もあったのですが、そこへも昨日行っておいて良かったと言うことになりました。温泉寺さんには、
またの機会にお参りすることにしました。

 そして、数十分も遅れた列車に乗って土産も買わずに帰途に付きました。近くの玄武洞も久美浜の海岸も出石の街も、生野銀山も
またの機会と言うことにしました。帰り着いてみると児島は大雪でした。どうやら今回の雪は南の方に集中したようです。いよいよ
春雪の季節に入ったのかも知れません。

 翌日は早速、山の畑に行ってみました。雪の上に鶏の足跡くらいの大型の鳥の足跡が残っていました。ヤマドリかキジか、そんな
鳥のようです。太陽の光に照らされた雪がまぶしくキラキラと輝いています。心なしか遠くの話し声も近くに聞こえます。この雪で
一段と木々の芽が膨らんだようです。春はすぐそこまで来ているようです。

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