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パトラッシュが駆ける！

“酒のせい”私の場合　

2013年11月04日 ナビトモブログ記事
テーマ：テーマ無し

「酔っていて、よく覚えていない」
不祥事を起こした人が、決まって言うセリフだ。
痴漢がある。
置き引きがある。
タクシー料金を払わずに、運転手を殴ったりがある。

覚えがないほどに酔うとは、それは限度を越えて、飲んだ結果だ。
「それはつまり、自分が悪いんじゃないか」
言ってやりたくなる。

私は酒が好きだ。
この人生を、心豊かに過ごせたのは、酒によるところが少なくない。
だから酒には、恩がある。
父母へのそれに、次ぐくらい、感謝している。
だから、言わずに居られない。
「酒のせいにするなよ」

　＊　＊　＊

雨の日には、中央線の高架下に行く。
そこは延々と続く、駐車場になっていて、往復すると、一キロほどを歩くことが出来る。
どんなに大雨でも、濡れずに歩ける。

爆音が響き、背後からバイクが迫って来た。
人気の少ないをいいことに、かなりのスピードを出している。
前方に、若者がたむろしているところを見ると、交代で、運転の練習をしているようだ。

「こらー」
通り過ぎるバイクに向かい、つい怒鳴ってしまう。
「ここは道路じゃないんだぞー」
頭に血が昇っている。

「何やってんだ、おまえらー」
若者達の集まる場所に行き、またもや怒鳴る。
前後の見境がなくなっている。

取り囲んで、殴られたら、とても敵わない。
にも拘らず、怒鳴っている。
酒のせいだ。
先ほど一杯やって、気が大きくなっている。
これがいけない。

彼らが「すみません」と謝ったので、何事も起きなかった。
「おれの一喝も、まんざらではない」
これに気を良くするから、なおいけない。
また、やってしまいそうだ。
そうして次は、袋叩きに遭うかもしれない。

　＊　＊　＊

「安藤美姫はえらい。相手の男の名を、頑として明かさない」
「何がえらいもんですか。ふしだらなだけです。遊びが過ぎただけじゃないの」

「遊びと割り切るなら、出産に至らなくすることも、出来ただろうに、
敢えてそれをしなかった。信念がある。だから偉い」
「女子高生みたいなものよ。気付いた時には、もう手遅れで、それで仕方なく産んだ」

「女子高生に、生活能力はないが、彼女には立派に、稼ぎがある」
「子育てだって、どうせ人任せだわよ。例えば彼女のお母さんとかの」

「それでも、子供は産みたかったんだろ。いいじゃないか」
「子供の将来を考えたら、父親の居る、ちゃんとした結婚を、目指すべきよ」

「人生はいろいろだ。人に迷惑さえかけなければ、自己流の生き方をしてもいい」
「当人は、それで、いいかもしれないけど、子供が可哀想だわ」

「子供だって、何時かきっと、わかってくれるんじゃないかな、素晴らしいお母さんだって」
「恨むかも知れませんよ」

「子供を産むってことは、偉大なことなんだ。もしかしたら、
オリンピックでメダルを取る以上に」
「あら、あたしだって、二人産みましたわよ」

「わかってます」
「あなた、そんな風に、褒めてくれたこと、ある？」

「褒めてますよ、心の中で」
「だめよ、声に出して言わなければ」

「ふん。夫婦の仲で、一々そんなことが、言えるかい」
「大変なんだからね、出産は」

「誰だってやってるじゃないか」
「じゃあ、あなたもやれば」

「おう、立派にやって見せようじゃないか。ちょいと貸しな、その子宮を」
「そんなもん、支給は出来ません」

　＊　＊　＊

実にもう、下らないことを喋っている。
人のことは言えない。
私もまた、酒のせいで、タガが緩んでいる。

私は、評論家、批評家の類が嫌いだ。
実行力が伴わないのに、口先だけで、生きている感がある。
その嫌っている評論家へと、私自身が堕している。
テレビのニュースを見ながら、気が付くと、世相を斬りまくっている。

「飲み過ぎですよ」
時たま横から、槍が伸びて来る。
「てやんでえ」
それを、手刀でもって、ひらりと払いのける。
歌舞伎の所作の真似であり、自分では、かなり優雅だと思っている。

最近、外で飲まなくなった。
それが幸いしている。
我が家の内でなら、いくら酔おうと、痴漢も、置き引きも、タクシー強盗も起きない。
我が家はいい。
女房にも、世話になっている。
文句は言いつつも、酒の次くらいに、感謝をしている。



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ちょくちょく

パトラッシュさん

我太郎さんは、賢明でいらっしゃるから、失敗もなさらないでしょうね。
私は、小さな失敗を、ちょくちょくやっております。
まあ、大事に至らなくて、幸いと思っています。

2013/11/05 13:18:12

もともと飲めませんが

我太郎さん

飲み過ぎて前後不覚にんるってことはありますね
１度失敗してから気をつけるようになって以後ありません
酒好きでなくて良かったです
他人の人生に嘴挟む気は有りませんが、片親の子が親は立派だと思うことが有るんだろうかとは思います

2013/11/05 07:48:51

長っちり

パトラッシュさん

酒飲みは、嫌われます。
さながら、嫌煙家が、タバコの煙を、天敵のように、排撃するようにです。

酒を飲まない家庭というものは、雰囲気でわかります。
だから、そういう家に行った時は、特に注意が必要です。
長居は無用です。

2013/11/04 10:17:20

武勇伝

パトラッシュさん

高尾駅まで行った話は、よく聞きます。
私の友人の山靴は、車庫にまで入ったそうで・・・
（車掌が気付かなかったのか・・・）

東京高尾間を、一往復半した者も居ました。
（私ではありません）

しかし、人に迷惑を及ぼさないから、まだいいですね。

2013/11/04 10:12:44

お酒

喜美さん

我が家は誰も飲む人がいませんでした
食事が終えて妹と出かけると
本家のおじさんは飲むので隣におばさんがついてまだまだ片つかない様子でした　主人は飲む人で私の実家に行くと大酒飲みみたいで嫌だと初めは言っていました　兄は奥さんが伊豆の人で皆酒豪でしたから飲まされて　少し飲むようになりました　習慣で飲めるように慣れるのかしら

2013/11/04 10:11:42

吾喰楽の場合

吾喰楽さん

おはようございます。

幸いなことに、酔って不祥事を起こしたことはありません。
よく覚えていないことは、時々、ありました。
記憶がマダラなんです。
酔うと寝てしまうのです。
山手線を一周半したことがあります。
高尾駅のベンチで夜を明かしたことがあります。
行ったり来たりで、降りる駅を二回通過したこともあります。
今となっては、よい思い出ですよ。

2013/11/04 09:32:00

漫才夫婦です

パトラッシュさん

秋桜さん、おはようございます。
駄文をお読み頂きまして、ありがとうございます。
何時も、こんな調子で酔い、そして、やり合っております。

2013/11/04 09:27:35

フフフ・・・

秋桜さん

ごちそうさまです。
拍手5ついたしましたﾃﾞｽ＾＾
夫婦の妙いいですねぇ。

2013/11/04 07:37:39

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