Howling Room

Silver Rain 

2013年06月19日 ナビトモブログ記事
テーマ:徒然

梅雨です。

あまり良いイメージはありません。
空気はジメジメ、雨はしとしとザァザァ、
足元も悪く洗濯物も乾かないで溜まる一方・・・

そんなことを思いながらふと庭先を見ると
紫陽花が綺麗に咲いていたりします。
雨が降れば降るほど嬉しそうに・・・
葉っぱにカタツムリなど居たら
そりゃぁとても情緒風情があって
良いものですね。

しかし、何て勝手な心模様なんだろう。
人間とは得てしてこういうものです。
雨は嫌、晴れは好き、といつしか心に
刻み込まれてしまってるんでしょう。

周知の如く梅雨は日本独特の気候。そして、
無くてはならない季節です。農耕民族として
雨とは切っても切れない関係で生活して
きました。

暦としての雨水や穀雨もそういうところから来ているんだね。
日本人は雨一つとっても通り一遍の見方をしない民族ですね。

そう、古くから雨には色々な表現が
あります。

音だけでも、パラパラ・ザァザァ・
ポツリポツリ
シトシト・ピチピチ・チャプチャプ・
ランランラン・・・
ランランランは要らないですが。
こんなの外国にはないよね。

言葉をみてもそうです。
さみだれ(五月雨)・しぐれ(時雨)・
ういん(雨淫)・きりさめ(霧雨)・
あいう(愛雨)・雨だれ等々
そりゃぁもう山ほどあります。とりわけ

やらずのあめ(遣らずの雨)などは良い表現ですね。
帰ろうとする恋人を帰さないように降ってくる雨・・・
離れたくないという気持ちが表現されていて
すごくロマンティックです。
言葉の想像だけで胸がキュンとしませんか?
人の気持ちは昔から変らないという証拠だね。

絵画の世界も面白いです。
広重の東海道五十三次に出てくる雨の絵、
例えば「庄野」などは雨が線で表現されています。
西洋絵画にはそんな表現方法はありません。
雨はあくまでも水滴なんです。粒でしか表現しません。
この感性の違い、素晴らしいなぁと昔から
思っています。

こんな時、ぼくはつくづく日本人に生まれて
良かったなぁ〜と思うのであります、ハイ。

でも、音楽は別です。正直これはどうも
西洋の方が好き。
村雨です。ざあっと降ってすぐに止んでしまう雨。
むら気な雨のことですね、エヘヘへ

雨を題材にした曲は多いです。
「雨に歌えば」「悲しき雨音」「雨の日と月曜日は」
「シェルプールの雨傘」「雨を見たかい」・・・

色々あるけど、ぼくは毎年梅雨の時期になると
J.B.トーマスの「雨に濡れても」が何故か頭に浮かんで来るんだなぁ〜。

「明日に向って撃て」のあの自転車のハンドルの上に
キャサリン・ロス演じる女教師を乗せて走り回る
シーンが・・・

一度あんな風にやってみたかった。
未だやったことありません。
今やったらきっとひっくり返って
大怪我間違いなしです。アハハハ

そんなぼくが1974年に作った曲があります。
「シルバー・レイン」、片思いの恋心を歌った曲です。
好きなのにその人は何も知らずに遠くへ
去って行くというちょっと悲しい曲です。

女性ユニットのためのに書き下ろした曲なのですが
当時、自分のライブでは一度か二度しか演奏しなかった曲です。

あの頃のギターのリフレインはそのままに演奏し
ましたがかなり腕が錆付いてしまってます・・・

各楽器を一つずつ録音して、それを重ねて再生する
多重録音という方法です。

では、時間があれば聞いてみてください。
Rainy Season To You ツ〜ユ〜


http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ue9AMDnhsWk#!
(YouTubeにUPしています)



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