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かしの木山自然公園と寺家ふるさと村へ 

2013年03月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:自然探訪

 3月28日、午後から晴れて来たので、急遽、自転車で遠出することにした。

 目的地は「寺家(ジケ)ふるさと村」、横浜市青葉区の寺家町で、谷戸に連なる水田があり、里山には遊歩道が整備されている。

 家を13時過ぎに出る。途中、町田市の「かしの木山自然公園」立ち寄った。30分弱の自転車走行である。この公園、面積はそう広くはないが、かしの木を主体とした林、竹林、草原、湧き水の谷があり、人工的なものは遊歩道とベンチ、小さな花木園程度で都市公園とは異なる。自然の野草が見られるので、昨年は4回訪れた。春の季節は初めてだった。
 草原にはキジムシロの黄色い花が沢山咲き、ヒトリシズカが蕾を付けて芽吹いていた。キジムシロは枝が四方に地を這って花を付けるので、花のリングが出来ていて面白かった。(写真掲載)
 クロモジとキブシの木の花も見られた。
 モウソウダケの竹林を下り、トンボ池に出る。僅かな流れが池に注いでいる。池のほとりには大きなゼンマイの様な頭を丸めた羊歯植物が30cm位に育っていた。水路にはオランダガラシが白い十字花を付けていた。
 昨年の11月に行った時、新しい遊歩道を作っているのを見たが、それが完成していた。トンボ池のところで谷を横切る遊歩道しか無かったが、池からの新たな道が2本作られていた。尾根を中央広場に直登するコースと、谷の奥まで行ってから広場に登るコースだった。後者を歩いてみた。歩道の途中は、楓や桜の苗が植えられていた。純粋な意味での自然ではなくなるが、将来、より季節の風情が感じられるようになるだろう。
 中央広場では数本の桜の老木の眺めが良かった。
 花木園ではヒュウガミズキ以外は見頃の花は無かったが、日当たりの良い場所にヒメウズが群生していた。20cm程の丈で長さ6mm程度の白い小花を下向きに付けている。昨年、ピンボケ写真しか撮れなかった花なので嬉しかった。

 「かしの木山自然公園」を出て、北に向かい尾根道を走る。片側が林の歩道の所や、住宅地の中の狭い道路だったりするが尾根とおぼしきところを辿る。2km程走ったところで信号機のある十字路に出た。クロスしている2車線道路は両側が下りで峠の上の様な感じだ。直進すると「公道は行き止まり」の標識があったが、まだ地形上どちらへも下りたくない。敢えて直進すると、いつしか玉川学園の構内に入っていた。門らしいものは無かった。
 学園の建物は広い敷地に間隔を置いて建てられている。高いところにある道をさらに進むと、農学部の農場があった。ちょっとした林に進むと、鉄柵で行き止まり。300mほど引き返す。少し下る右手の脇道へ。山羊小屋などがあったが、ここも農学部の実習施設らしい。この道は一般人と思われる人も通行していた。門や標識も見当たらずに、学園の構内を抜けていた。

 鶴見川に向かって、郊外農村の雰囲気の丘を下る。やがて、小田急鶴川駅の近くで鶴見川に出た。ここから鶴見川の堤防路を、寺家町へと下る。途中に旧河道を公園化した恩廻公園という公園があったので、入ってみた。テニスコートやグランドがあった。右手の尾根に桜の木が点在し、綺麗な眺めだった。
 15時、恩廻公園を通り抜け、鶴見川岸に戻ると寺家ふるさと村の標識がある。川岸を離れ、二車線道路を700m
程走ると、ふるさと村入り口の信号機のある交差点。右折して谷戸に向かう。

 15時10分。目的地に到着した。昨年の秋、やはり自転車で別ルートから来て、里山の散策路を歩いたが、新緑もまだまだなので、自転車で谷戸を走った。
 熊野神社という社が尾根の先端の高台にあるが、沢山の桜が満開、手前の平地は桃の果樹園でピンクと白のコントラストも良い。道路には乗用車が何台も駐車していたが、それだけが少々目障り。(写真掲載)谷戸にはいくつかの溜池があるが、桜の花が散り浮いていた。田おこし済の水田もあったが、レンゲソウの咲いた水田もあった。谷戸の再奥の溜池、大池まで行って自転車を置き、里山に続く歩道を花を探し、歩いてみた。「タテツボスミレとカンスゲしか無いな。」と思っていたが、沢を進むとニリンソウの群落があった。でも少々、開花が始まったものがある程度。山の急斜面に掛かる手前で、タテツボスミレとは違うスミレに出会った。ナガバノスミレサイシンだった。相模原の自宅周辺では見られなかった種だ。何枚か写真を撮る。
 引き返すと、木の根元の白い花を撮っている人がいる。撮影が終わったようなので、自分も行ってみた。白い花もスミレだった。エイザンスミレより更に細く切れ込んだ葉を付けている。撮影を終えた人が、「これはヒゴスミレ(肥後菫)、ここに自生は有り得ない種で、誰かが捨てた園芸菫が根付いたのだろう。」とのこと。確かに、周囲のどこにも同じスミレは無かった。それでも自分にとっては、ラッキー。姿も綺麗で、そうそうお目に掛かれないスミレであり、園芸種と言っても、素は山野草であるからだ。
 自転車を置いた場所に戻り、15時45分、寺家ふるさと村を後にする。谷戸の山はまだ新緑には遠いが、山桜や桜があって、早春の眺めも良かった。

 広い道路には戻らず、谷戸の枝沢から切通しを通って町田市の三輪町に抜けた。舗装はされているが自家用車が通るのがギリギリの道だった。途中、ニリンソウの写真を撮る。よく見るタテツボスミレより青紫の濃いスミレがあったが、花色の変位の範囲らしい。下三輪横穴墓群の指導標のところに自転車を停め、歩道を少しだけ入ってみたが、横穴墓群までは行かず、クサボケの花を撮って引き返した。鶴見川までは行かず左折。坂を上って三輪小学校脇を抜けて行くと、沢谷戸自然公園という公園があった。

 16時10分、沢谷戸自然公園の入口のベンチで一休みして一服。振り返ると、かしの木山自然公園の管理棟の脇の喫煙所で一服しただけだった。家でPCに向かっていると、直ぐに灰皿に吸殻が溜まるが、外出はその点でも健康的かも知れない。
 自転車で公園に入ってみる。水の無い調整池、水性植物の観察出来る流れ、グランドなどがあり、奥は車椅子でも通行可能なジグザグ道だった。かなり足が重くなっていたが、自転車のギアを2速まで落とし乗ったまま坂をのぼった。見下ろすと、やはり桜が綺麗。

 公園を抜けると三輪緑山団地という新興住宅地だった。緩いが長い坂を重いペダルをこいで上がり尾根を走るバス道に出た。いつか走った記憶のある道だった。南へ進むと、十字路がある。直進すると下り坂でTBSの緑山スタジオの前を通り「子供の国」の公園に通じる。そちらに行ってしまうと、また町田の市街地の手前が長い上り坂になる。折角高いところにいるのだからと、右折して尾根の上を通る道を走る。
 広い道が下りになる所で、やや狭い脇道に入った。しばらく走ると、山羊の小屋。行きに通過した玉川学園の構内に入っていた。行きで通過した筈の分岐には気付かなかった。また学園の構内から出るところにには、行きに気付かなかったが守衛所らしい小さい建物があった。

 峠に当たる信号機のある交差点は突っ切り、しばらく行きに通過した道を走る。かしの木山へは歩道の上りもあるので途中で右に折れ、丘の中腹に連なる住宅地の中の道を走る。途中小田急線の下の方に踏切が見えた。なおも中腹の道を走って行くと、南に急な下り。小田急線の線路からも少し離れつつあった。ちょっとまずいと思い、踏切が見えた交差点まで引き返し、急坂を下って踏切を渡る。小田急線の玉川学園駅のやや町田寄りだった。

 二車線の道路は丘を乗り越えている。また上り坂。自転車のギアを1速まで落とし、歩くような速度で丘を上がった。丘を下ると恩田川。直進するとまたやや急な坂があって、町田市街地に出る。行きに通った道だ。急坂を嫌って恩田川の堤防路を鶴川街道まで遡る。緩い流れなので、殆ど傾斜は感じない。鶴川街道も恩田川からは上りで市街地に出るが、行きの道より傾斜は緩い。でもペダルは重い。やっと市街地へ。後は自宅近くまで鶴川街道一直線。

 帰着は17時半を過ぎていた。もう春分の日も過ぎたので18時でも十分明るい。

 今日の走行距離は29.3km。丘の上に続く道を多く走ったので、急坂は少なかったもののアップダウンを繰り返したこともあり、足が限界近く4階までの階段が辛い程だった。
 寺家ふるさとの村まで行って、風景と、花はレンゲソウ、ナガバノスミレサイシン、ヒゴスミレだけであったが、まずまずであろう。かしの木山自然公園の収穫もあったし…
 でも、くたびれた(-_-;)


 



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