田舎やもめの日記

さらば「おむすびモーニング」 

2012年09月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

私はこれまでいくつかのSNSに登録してきたが、
まずしょっぱなに書く日記とかブログは
近所にある「おむすびモーニングの店」の紹介であった。
それほど思い入れの強い場所である。

ここは我が家から歩いても数分のところにあり、老夫婦二人でやっている。
(叔母ちゃんが作り、おんちゃんが運ぶ人といった役割分担である。)
モーニングの他に、昼の食事(いわゆる一膳飯屋的な)と弁当を扱っていて、
全てここの叔母ちゃんの手作りである。

店が出来て八年になるとのことであるが、私がここを利用しだしてから五年になる。
丁度両親を相次いで亡くした時であり、家庭的な暖かみに飢えていた私には格好の食事場所であった。
田舎の一軒家での一人住まい、出勤前のここのモーニングは一番心安らぐときであった。

お客は近隣の年のいったおじさんたちで、顔なじみばかりである。
いわゆる溜まり場的になり、食後のコーヒーをすすりながら、近所の噂話、時事放談に花がさいていた。

私もここでおじさんたちのいろんな話を聞かせてもらい、田舎に生きる大人の知恵的なものを学ばせていただいた。

しかしやはり老夫婦、朝早くからの仕込みは堪えるようであった、
追い打ちをかけるように、おじさんが長期の入院をするようになった。
されどおばちゃんは必至で一人頑張っていたが、それも限界にきたようだ。

とうとう今月一杯で朝のモーニングは中止することにした。
(ただコーヒーとちょっとしたつまみ程度のセットはするそうだが。)

私は数日前にこのことを聞かされた時、もうこの店とは関係なくしようと思った。
両親との死別から五年、十分癒されている今の私、このお店から巣立つ時でもあるように思う。

私は今日最後のモーニングをいただいてきた。
おばちゃんは、常連さん皆に「赤飯」をふるまってくれた。
私はペアーのコーヒーカップを記念に渡してきた。



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モーニング

hanahanaさん

でも時々行ってあげたら?
喜ぶと思いますよ。

2012/09/29 17:58:55

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