読書日記

『人は、こんなことで死んでしまうのか!』 読書日記352 

2024年03月30日 ナビトモブログ記事
テーマ:読書日記


上野正彦『人は、こんなことで死んでしまうのか!』知的生きかた文庫

書店で見つけた雑学本である。amazonでの内容紹介は以下の様なもの。
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二万体の検死・解剖を行なった、元監察医が解き明かす「死のメカニズム」!

65万部を超えたベストセラー『死体は語る』の著者、上野正彦が
死にまつわる常識・迷信・疑問を一刀両断!

●「笑い死に」はあり得るのか
●カラオケで死ぬかも……
●人間の体温の限界は?
●凍死者が裸で発見される理由
●泳げる人でも溺れるのはなぜ?
●人はニオイで死ぬのか
●絞殺は首つり自殺に偽装できるか
●ゴルフ場で死者が多いミステリー

「こんなことで死んでしまうの!?」と言いたくなるような日常にひそむ死の危険から、
生と死の境界線、意外な死の真相、死の医学までを徹底解説!

「知っておけば死なずにすんだのに……」
「人体はどこまで耐えられるのだろうか……」

知っているようで意外と知らない、「こんなことで死なない」ためのトリビアを気楽に学べる一冊!
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まずは「はじめに」で改めて知ったことを引用する。

死ぬ人はみな脳が麻痺し、肺麻痺(呼吸不全)、心臓麻痺(心不全)が起こっている。この三大重要臓器の永久的機能停止を「死」というのである。しかし、どの様な死に方をしても、脳、肺、心臓の麻痺を死因として扱わないというのが医学的原則である。

つまり言い換えると<「心不全」は死因では無い>、新聞の訃報記事ではよく××氏の死因は「心不全」とか「呼吸不全」と書いてあるが、これは間違いである。それでは死因は何かというと、この三つの麻痺を起こさせた疾病や原因が死因なのである。

そして、本文は以下の四章に分かれ
第一章 日常にひそむ死の危険(21項目)
第二章 生と死の境界線(21項目)
第三章 意外な死の真相(25項目)
第四章 死の医学(26項目)

合計93項目のトリビアが出ているが、上の●についての結論を書くと、●笑い死にはあり得ること、●カラオケではまず死なないが密閉された部屋で酸欠状態になって一酸化中毒で死ぬことはありえる。●人間の体温の限界は上は42℃、下は35℃を下回ると筋肉が硬直を始め30℃以下になると昏睡状態となり、28℃で死ぬ確率が高い。●凍死者の裸は体温が30℃以下になると外気温との差が小さくなり、暑く感じる様になり服を脱ぐからで、寒いはずなのに暑く感じるのは死が近いことを意味するという。

●泳げる人の溺死は鼻から耳に水が浸入して三半規管がおかしくなり、方向感覚を失うからだそうである。●人はニオイでは死なないが、ガス漏れなどのニオイになれてしまうと危なく、●絞殺は自殺には偽装できない●ゴルフ場での死は心筋梗塞が多いが、ゴルフというスポーツが悪いのでは無く、プレイヤーが問題を抱えている場合が多いそうだ。
(2024年3月8日読了)



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