じゃばのひまつぶし

笛吹童子を知ってますか? 

2024年03月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし・生活

シニア仲間のハイキングで京都にある東映の太秦映画村に行った。14人の参加のほとんどが初めての経験。映画村は今年50周年とのこと、4月からはリニューアルした施設がオープンになり、我々が訪れた古い施設の方はほとんど壊されるようだ。映画村ができた50年前にはもう映画はTVに押され始めて、娯楽の主役から落ちて斜陽に向かう時代だったのか。自分も映画館で観るのは洋画ばかりで、時代劇を見ることはなかった記憶。今はTVでしか観ない

中村座という忍者のアクションによる寸劇があったが、超高速の立ち回りに驚く。まだ名前が売れない若手俳優なのだろうが、相当練習をしないと息が合わないだろう。いつか陽が当たることを祈る。

中村座の中に昔の時代劇の映画のポスターがずらーっと並んだエリアがあった。あの当時は写真に似せた絵で作られていたのだな。総天然色という言葉も懐かしい。結構見た記憶がある映画があった。懐かしかったのは「笛吹童子」のポスター。ラジオで聞き、映画も全部見たと思う。テーマの「ヒャラーリ、ヒャラリーコ・・・」のメロディも浮かんでくる。驚いたのは、公開された年が昭和29年(1954年)、私が10歳の頃だったのか。もっと高学年かと思ったが、小学生4,5年の頃だった。横にはアラカン(嵐寛寿郎)の鞍馬天狗のポスター。美空ひばりが杉作を演じたものを観た記憶、これもやはり小学生だったのだろうな。
4,5歳若い女子に聞くと笛吹童子を知らないという。今のように生まれた時からTVの情報に囲まれていたわけではない昔に幼稚園に行ってるか位の年齢では知らないのも当然か。

中学生になると映画を観に行くのに担任の先生の家までハンコをもらいに行かなくてはならなくなって、少しずつ足が遠のく。高校生になると、観るのはフランス映画やイタリア映画など洋画になって、邦画、特に時代劇は観なくなった気がした。私も時代劇の斜陽化の一片を担いでいたのか。

映画村に新人募集のチラシがあった。仲間の女子に「おばあさん役で応募してみたら?」と勧める。
「お姫様役なら」と強気の反応。「オシメさまではないのか」と仲間が突っ込む。確かにもう「おしめさま」の方が近い女性陣と家老ばかりの世代である。映画も、青春も、遠くなりにけり。

近くにあっても初めての映画村は、行ってよかったが、再び行くことはなさそう(宝塚歌劇も近いが、死ぬまでに行くことがあるだろうか)。



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