花かるた

スーパーマーケット22分 

2024年01月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

18時30分「お疲れ様!」
時間ピッタリに、私は職場を後にする。この後27分後の
バスに間に合うように、百貨店と隣り合った大型スーパー
マーケットに急ぎ足で向う。お目当ては、魚売り場の
見切り品。バス停までの時間も計算すると、使えるのは
22分です。

日によって違いはあるものの、半額になるものもある。
私はどんぶり勘定のくせに、この半額のシールに弱いのです。
品質や産地を見て、鮮度も良くないと上手に料理できません。

そんな私に最近は、弟子?が同行するようになりました。
隣のショップに時折応援で入る、60代モデルのような
美人さん。ポスレジ始め、細かな決まり事をあれこれと
教えています。一を教えて三を知る。一回で覚えます。
頭脳が柔らかで賢いのです。

ある日、自分もその魚屋に行きたいというので連れて行った。
半額シールとその鮮度にも、いたく感激した彼女は
”天然ぶり切り身”のパックから、出来るだけ大きくて身が
厚く、血合いが少ない品を真剣に選び抜いて買っていました。

どう料理するのがいい?と訊ねるので「塩コショウ焼く」
またある時は、イワシの下処理済のパックを手に
どうやれば美味しい?と聞くので、「塩コショウ焼く」
いつもこればかりですが、新鮮な魚はこれで十分美味しいの
です。それに彼女は料理をあまりしないのでこれが簡単で
失敗がなくていい。

後日「あのお魚ね」
ステーキみたいで、凄く美味しかったわ〜と言います。
塩コショウ焼く〜本当にそうしたようだ。

以来、彼女の出勤日は連れだって真っすぐ魚屋に行くのが
私達のルーティンになりました。マグロのカマや小さい蟹
更に豪華な海老が居る事もあります。美味しく焼くための
塩や、安心な食材などがある棚も教えました。

本日の魚プラス収穫は、生ワカメ茎半額〜ワサビ醤油で。
「えッほんとにそれだけ?」私も彼女も半信半疑です。
凝ったお料理を作る方々には、顰蹙を買いそうです。



今の職場は身を絞るようなストレスは無く、諸条件もさほど
悪くない。もう少し先になるけれど、この彼女を跡継ぎに
して、此処を譲り渡そうかなと、秘かに考えています。実は
もう早速始めています。試験的に今度のお休みの代理に
彼女を立ててみました。

最近聞かされたのだけれどこの彼女、都内の路面店で数年間
婦人服の、ブランドショップを経営していたらしい。
長引くコロナ騒動に足を引っ張られ、何やら頑張るという心
が折れてしまったとか。

魚屋とどうつながるのか?とお思いの方もいらっしゃるかも
しれませんが、買い物の時って、案外性格が出るものです。


*写真は塀と木、どちらも壊れていない、美しくも無い
「置かれた場所で素直に生き抜く底力」



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onさんへ

月あかりさん

今年もよろしくお願いします。

煮魚、蒸し焼き、味噌煮、ムニエル、鍋、そして刺身
その他。日本のお魚料理は実に様々、多種多様な楽しみ方が
ありますね。
さんざん食してきましたが最近は、出来るだけ
海水に近い塩味が一番に思えるようになってきました。
日本の塩はパンチが効いていて旨味甘みあり、最高です。

跡継ぎ?私、偉そうでしょう。
実は跡継ぎの方がしっかりしているんです(笑)

2024/01/16 09:43:42

塩コショウで焼く

onさん

新鮮な魚はこれが一番。
そうですね〜

鯖でも鯵でもそうでした。

いい跡継ぎになってくれるといいね〜(^_-)-☆

2024/01/16 05:45:44

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