サンシャインクリーニング

或る89歳の奇跡〜レジリエンス 

2023年12月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

私の周りには、ご高齢の方が多くいらっしゃる。
皆それぞれに持病があり、悪性腫瘍の方も多い。
そんな中、一つの朗報を聞いた。

春の終わり頃だったか、来年は、89歳になる男性が、
余命宣告を受けた。もう手の施しようもない。
落ち込むと思いきや、あとは、治療もせず、
楽しく生きるだけです。好きなことして
好きなものを食べと朗らかに話してくれていた。

それでもやっぱり、少しでも腫瘍が小さく
なるのならと、11月に手術することになった。
奥様は何故か何度も骨折し、入院続きで五か月以上も
家に居ない。当然手術の日も居なかった。
たった1人で手術の用意をし、その日に臨んだ。
私はその気力に涙が出るくらい感動した。

さて、身なりも整え、術前の注射も終わり、
移動ベッドに乗せられ、いざ!手術室へ向かう時
待った!がかかった。中止になったのだ。\(◎o◎)/!

えっ〜〜!! 腫瘍が小さくなっていた!!
術前の検査結果が出るのが遅かったのか、
それとも手術を急ぎすぎていたのか、わからないが
病院側もこんな事は初めてだと驚いた。
その後、12月に入り、また検査を受けたが、
もう、ほとんど腫瘍は消えていたらしい。

私は、レジリエンスという言葉を思った。
四年前に「人生レシピ」という番組で詳しく知ったが
元々、バネの戻る力を表す物理用語で、心理学から
言えば「困難をしなやかに乗り越え回復する力」。

番組では、色んな回復された方が紹介されていた。
もちろん悪性腫瘍の方もいたし、
東北大震災の痛手から回復した飯館村出身の男性は、
もう二度と帰れないことには振り向かず、前しか見ない。お金も物もなくても、今しっかり生きていれば何とかなる!と確信されるまでになっていた。

人生山あり谷あり、愛する人の死や災害、病気に
直面し、すぐには元気になれないことが多い。
それに、決して89歳の彼の病気が、頑張れば治ったり、
報われたりするような簡単なものじゃないし、
大半は、運命を受け入れることになる。

だが、毎日を楽しく生きたいと、
ネットも自由に使いこなし、奥様が留守でも
YouTubeの料理番組を見ながら作る。
少々耳が不自由でも、近所の人ともよく話し、
デイサービスにも行く。

そんな朗らかな人柄があってこその
レジリエンス(回復力)じゃないかなと思った。
嬉しい事だったから、いっぱい拡散!(o^―^o)



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