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読書日記
『陰陽師 水龍ノ巻』 読書日記289
2023年11月13日
テーマ:読書日記
夢枕獏『陰陽師 水龍ノ巻』文春文庫
この本は確か7月に旅行に出た時に旅先で購入した本である。その時は旅程が大きく変更になったために旅行鞄に入れたまま忘れていた。それを3か月ぶりに発見して改めて読んだ。
それにしてもこのシリーズもずいぶん長く続いている。下の内容紹介にもあるように17巻目だそうだ。「○○ノ巻」という名前だけなので順番が判らず書店で新しい物を見つけても既読がどうかが判らず、うかつに購入しないようになって久しい。なのに旅先でふらふらと買ってしまったが、確かに新刊であった。現在の最新単行本は「烏天狗ノ巻」であるようだが、文庫化されたら買うので記憶しておかねばならない
amazonの内容紹介では
「博雅よ、無垢は、時に罪だ……」
源博雅の笛・葉二の過去、蝉丸の若き日の恋。
そして、人の魂を召喚する秘事の正体とは。
「陰陽師」シリーズ第17巻!
源博雅の無垢さが鬼をもうろたえさせる「読人しらず」のほか、
若き日の蝉丸の恋と、ある秘儀を描いた原稿用紙120枚の中篇「蘇莫者(そまくしゃ)」、
そして、碧い眼の陰陽師が登場する「秘帖・陰陽師 赤死病の仮面」など、
全8編を収録。
安倍晴明ブームの原点、祝・35周年!
ということで、いつものように、源博雅は笛を吹き、安倍晴明は(ここ数館の定番台詞である)「呪」について語ろうとして博雅に遮られる。ほろほろと話はながれ、余韻を残して終わる。こういうのを安定感というのであろうか。まあ、著者は私と同じ年齢である。
(2023年10月19日読了)
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