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ホップステップエイジング
鉛筆談義
2023年09月30日
テーマ:テーマ無し
HBの鉛筆が小学校で消滅寸前だそうです。
2022年には2Bが74%、HBはわずか2%にとどまっているというのは、私たち昭和世代が子ども時代にHBに慣れ親しんだので驚くべき変化ですね。
2Bは、「書写」や「スケッチ」の授業でしか使わなかった記憶があるんですが、今やそれが「主流」になっているのだと言います。
理由のひとつとして、パソコンなどが普及した事で文字を書かずにコミュニケーションが取れるようになった事。
日常的に書くことをしないと、筆圧が下がってしまう傾向にあり、小学生にとっては芯が硬いHBでは書きづらく、指や手首が疲れてしまうのだそうです。
そんなこともあり学校側からは『濃いめの鉛筆を持ってきてください』という説明もあるようです。
Hは「ハード=かたい」、Bは「ブラック=黒い」、の略ですね。
鉛筆の芯の硬度はJIS規格により6Bから9Hまで17種類あり、やわらかい順に6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9Hの記号が付けられています。
その中で中心にあるFは「ファーム=しっかりした」で、HとHBの中間の濃さと硬さとして作られた比較的新しい規格です。
濃い鉛筆は文字の『とめ、はね、はらい』をしっかり表現できますし、書いているときの力の加減も調節できるというメリットもあります。
役所でも使用されているのはほぼHB、国政選挙の投票所で投票用紙に書き込む際に使用されている鉛筆もHBなんです。
HBに限ったことではないけれど、鉛筆には無限の可能性があり、社会のお役には十分立っています。
先を削ればすぐに使用できますから災害備蓄品としても重宝されています。
安価で丈夫、誰でも説明なく使えますから、言ってみれば『すべての筆記具の持ち方の基本』が学べますし、手書きは常に、脳を鍛えます。
また『芯を削る』といった手間が必要ですから、ナイフや鉛筆削りなどの道具の使い方も覚えられます。
そして書いた文字を消しゴムで消すことができるので『やり直しの連続』である子どもの学習には最適だといわれています。
私は子供の頃、鉛筆をどこまで短く使えるのかを友達と競争したものです。
自分で削り、尖った鉛筆の先を見るだけでも精神的な満足感を味わえました。
鉛筆を正しい持ち方でしっかり握ることは、指先に刺激を与えます。
そして、適度な筆圧で思い描いた通りの線・形を書こうとする事で、集中力も高まるでしょう。
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