どうでも雑記

天城峠 T 

2023年08月02日 ナビトモブログ記事
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伊豆半島の真ん中を縦に背筋のようにのびる山なみが、日本百名山の天城山(万三郎岳)標高1406mを主峰に西天城山系へと連なる山稜です。この山稜を南北に越えるのが「天城越え」といいます。

そのルートは3つあり、一つが現在の国道414号線で、天城峠の途中から新天城トンネルで抜けてしまう。
二つ目は旧天城ルートで、天城峠の直下を石積みで建設された旧天城トンネルを抜けるが、この旧道は、踊り子ライン、という観光遊歩道となった。
一番古い本来の天城峠は、明治に石積のトンネルができる以前、天城山の稜線を徒歩のみで越える二本杉ルートでした。現在も登山道として残っているが、荒廃が進んで一部は獣道のようなところがあり要注意です。

天城越えで最も有名なのが、ご存じの川端康成の「伊豆の踊子」ですが、他に松本清張の「天城越え」や、天城峠への登り口になる湯ヶ島は井上靖の故郷であり、作品である「猟銃」の記念碑が天城越えの登り口、滑沢渓谷の側にある。

歴史的には幕末での日本の開国である和親条約締結の下田開港では、江戸から下田へ行き来するルートだった。
タウンゼント・ハリスーをはじめ坂本龍馬、勝海舟、吉田松陰など多くの偉人達も稜線越えの「天城越え」をした。
番外になるが演歌歌手の石川さゆりの持ち歌「天城越え」もある。

この様な「天城峠越え」に関わる事に触れながら、久しぶりに川端康成の小説「伊豆の踊子」の天城越えを辿ってみたことをシリーズで投稿します。

*写真は天城山と西天城山系



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月あかりさんへ、

素浪人kenさん

物知りの月さんに褒められましたが、文系が苦手で大嫌いで理系学校に行きました(笑)

天城山と違って西天城山稜は写真のように森林がありません。有っても低木でツツジ・シャクナゲ・アセビで、開花の時期は奇麗です。
左方向が駿河湾で、この時期はクマザサや草が波を打つように揺れて、海風が吹き上げてきて気持ち良い歩きができます。
車道とは別に山稜伝いに遠くに見える山まで続いています。
kenの好きなところで、後ろには猫越岳があり、噴火口池には天然記念物の「モリノアオガエル」が生息していて、以前はよく登っていました。

2023/08/04 17:21:17

農のみならず歴史も詳しいkenさん

月あかりさん

夏草が生い茂り、そこを貫く誰かが刈った一本道
いい写真ですね。暑い中ここを歩くのが大変なのは
知っていますから、行きませんが(笑)元気いっぱいの
子供の頃の記憶を呼び覚まされます。
涼しい風が、写真を見ているこちら迄吹いてくるような。

2023/08/03 10:13:47

カサブランカさんへ、

素浪人kenさん

カサブランカさんへ、
場所をはっきり書かれていますが、ここだ!と、言い切れるところがございません。
ですが、それに近い情景の場所はあります。
先ずは修善寺温泉の川の中に在る露天風呂、現在は足湯になっています。
それ以外では湯ヶ島温泉の共同浴場の露天風呂(現在はありません)ですが、国道は上に在るが見えません。
もう一つは河津七滝の大滝の下に在る露天風呂です、昔は国道が見えたかもしれません。
最後は湯ケ野の共同浴場で、昔は半露天風呂でした。ここは直ぐ上に国道がありますが、現在は家が建っていて見辛いです。

いずれにしてもカサブランカさんが思い出に残る伊豆の踊子ルートの情景に合うところは幾つかありますので間違えないと思います。
ありがとうございます。

2023/08/03 00:36:07

足が棒でした。

カサブランカさん

若い若い頃、伊豆の踊り子コースを下田まで歩きましたよ。
国道が上の方に見えて私達は旧天城ルートを露天風呂の横を通りすぎ、もくもくと歩いた記憶があるんだけど、記憶違いかしら?

2023/08/02 20:23:04

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