サンシャインクリーニング

忘れないために〜最後の大勝負 

2023年07月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:日々雑感

おはようございます。全国的に大雨の予想です。
どうぞ、皆さん、空振り上等!で気を付けて過ごして下さいね。

アニメ「ワンピース」は、
チラ見だけで、ちゃんと見たことがないが、
この言葉はどんなシーンで使われたのだろう。。

「人は忘れられた時に死ぬ」

この言葉を思い出すような真実のお話が
ラジオから流れた。東大阪の男性のお話だ。
亡くなった人を思い出す限り、その人は死んではいない。

友人の命が幾ばくもないと知った彼は、
見舞いを何度も断られていた。
友人が頑なに会ってはくれなかったのだ。
そんなある日、今会いたいとメールが来た。

病室に見舞うと見る影もないくらい友人は痩せている。
そのまま一緒に談話室へ向かうと、誰もいない。
奥さんが碁盤と碁石を持ってきてくれた。
「久しぶりに対局をしよう」
友人からの誘いで、互いに礼をして対局が始まった。

あれ?いつもの穏やかな友人の打ち方と違う。
激しい打ち方だと感じた。結局、僅差で友人が勝ち、
感想を漏らすと、友人は笑顔で 
「お前と最後に碁を打ちたかった」と話した。

そして、友人が亡くなった後、
奥さんから最後の対局の棋譜が送られてきた。
今、彼は友人の月命日に棋譜を見ながら
碁を並べ、友人との最後の対局を何度も楽しむ。

そこに友人は生きている。
10年経っても友人は生きているのだと言う。

ネットで調べると棋譜は勝者が作るらしく、
碁を指す順番が分かるので、何度も対局を再現できるらしい。

私は勝手に思い巡らす。友人は棋譜を
渡すために勝たなければならなかったんじゃないか。
会わなかったのは、そのための修練の時間。
そして、満を持して、命を懸け挑んだと。

「人は忘れられた時に死ぬ」 

誰しも生きていれば、
何度も愛するものの死に出会う。
でも自分が生きてる限り、忘れることはない。



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