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読書日記
『月曜日の抹茶カフェ』 読書日記221
2023年06月30日
テーマ:読書日記
青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』宝島社文庫
『木曜日はココフを』を読んだのは2019年10月であるからもう3年半たっている。その続編のような短篇集だろうと思って買ってみたが、なんと正真正銘の続編であった。と言うか「マーブル・カフェ」と書かれていたらピンと来ても良いはずなのに読了してから「ああ、そう言えば」と気づいた。例によって、登場人物のバトンリレー形式で書かれている。
広告文だと
川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、1度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。
ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン……。
この縁は、きっと宝物になる――。
人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押していることに気づく、
一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。
『木曜日にはココアを』のおなじみのメンバーも登場するシリーズ続編です。
なのであるが、この広告文も例の通り読書日記を書くために初めて読んだ。私には新刊が出ると無条件に読むことにしている作家が何人かいるが著者もその一人である。いわば、絵画展などの無鑑査出展と同じ扱いなのである。が、著者については何冊かを読み重ねるうちに必ずしも出版即購入と言う必要は無いと感じる様になって来た。
著者は1970年生まれで現在53歳。本の内容からイメージとしては30歳代ぐらいの人かと感じていたのだが意外と年齢を重ねている。2017年に『木曜日にはココアを』で作家デビュー、最新の3作は未読であるが残りの6冊を読んで、いずれの作品も手触りが同じなのが気になってきた。この先に変化はあるのか?変化があるにせよ無いにせよ、10年後の作品を読んで見たいとは思うのであるが・・
作品の良さを安定して味わえるが、できたら図書館で借りて読みたい。ただ、図書館では人気作家なので予約が多数あり、借り出すまでが長いのが問題ではある。
(2023年6月15日読了)
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