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吾喰楽家の食卓

寿司と落語(中編) 

2023年06月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

国立演芸場の定席(上席・中席)は、昼席だと午後1時に開演する。
コロナ禍以前、金曜日には夜席もあったが、未だに再開していない。
開演の15分前になると、番外で前座が開口一番を口演する。
今回の国立名人会は、開演が午後2時だったが、その時間に前座が高座に上がった。

仲入りまでに、立川笑えもん(前座・持ち時間10分/以下同様)、立川小春志(新真打・20分)、桂吉坊(上方落語・25分)、柳家小せん(真打・25分)の四人が口演した。
持ち時間の合計は80分だが、進行は速く5分前に仲入りになった。
15分の仲入りの後、お目当ての立川談春(トリ・50分)が登場した。
色物の芸人は、一人も出演しなかった。

6月の国立名人会は、昼席と夜席があり、何れも談春がトリを勤めた。
昼席は『らくだ』、夜席は『居残り』で、気持としては両方とも観たかったが、帰宅時間を考え、昼席だけで我慢した。
『らくだ』は、元々は上方落語らしいが、人物の出入りが多く、酔っ払いが豹変する様の演じ方が難しいので、大ネタ中の大ネタだと思っている。

長い噺なので、通常は通夜でオチになるが、持ち時間は50分もあるので焼き場まで観られるかと期待した。
ところが、通夜でオチになったのだが、其れまでが実に中身が濃い口演だったので、大いに楽しめた。
大家の家で、屑屋は“かんかんのう”を唱い、兄貴分が死人(しびと)に“かんかんのう”を踊らせる様は圧巻だった。
ちなみに、“かんかんのう”とは、江戸時代から明治時代にかけて唱われた日本の俗謡である。

続く

   *****

写真
2023年6月22日(木)の国立演芸場(演題)と夕餉(メンチカツ)

お礼
「寿司と落語(前編)」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りてお礼申し上げます。



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